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キャプテンヴェノネイジィ

翻訳アメコミ(主にマーベル)のレビュー・感想を置くところ。オタクが奇妙なテンションで推しを語ったりするよ! ていうかそれしかしてない! 絶版モノも扱ってます。ネタバレがめっちゃあるのでお気をつけください。

キャプテン・アメリカ1(光文社)

光文社 マーベルコミックス
キャプテン・アメリカ

あらすじ(巻末の解説より一部抜粋引用)



本書の最後に収めてあるキャップ誕生のエピソードからもおわかりのように、ステーブ・ロジャース青年は、天才科学者がつくった特殊な血清のおかげで、驚くべき強じんな肉体の持ち主として再生するのだが、科学者がナチスのスパイに殺され、血清は二度とつくれなくなり、結局彼ひとりが、最初にして最後のスーパー兵士ということになってしまう。

なお、タイムリィ社版の「キャプテン・アメリカ」は、1941年から1949年まで続き、中断された。そしてキャップは1964年発行のマーベル版「アベンジャーズ」第4号のなかで氷づめになって海中を漂っていたのを、アベンジャーズの潜水艦に発見され、現代に蘇ったことになっているが、じっさいには彼が仮死状態だったころの1954年にもコミックブックとなって活躍している。



日本で発売したMARVELの翻訳アメコミのなかではかなり初期のほうの本。
この「光文社 マーベルコミックス」というシリーズは日本のコミックスのサイズと同じサイズで、カラーなのは巻頭だけ。あとは白黒のつくりになっています。

スパイディやキャプテン・アメリカ、ハルク、ソーなどいろんなヒーローのが、全部で24冊出版されたのですが、今では全巻揃った完品を見つけるのが困難かも。

試しにアマゾンで「光文社 マーベル」で検索しても24冊中3冊しかHITせず。
(2019、1月現在)

中古通販やオークションなどで単品や抜け巻有りなら見かけることができますので、そういった場所でチマチマと集めるのが早いかもしれない。
(プレミア価格にはなってますが……)

***

■感想

翻訳にとても味がある。
スペースが狭いせいでわりと翻訳が超訳みたいな感じなってるのですが、それが逆に味がありますねこれ。
ひとつだけ気になったのは、「僕」って言った次のコマで「俺」になってさらにその次ではまた「僕」になってたり、全編通してキャップの一人称が統一されてないことでしょうか。

「たぶん死んだ!」


(画像は引用です。引用元:光文社 マーベルコミックス キャプテン・アメリカ1より)

端的www

ところでこれファンタスティックフォースパイダーマン1(光文社)と比べてもらったらわかるのですけど、キャップのコミックは印刷が茶色いですね。
なんでなんだろう。ちょっと見づらい。

■比較(ファンタスティックフォー


(画像は引用です。引用元:引用元:光文社 マーベルコミックス ファンタスティック・フォー1より)

■一話 バロン・ジーモの影武者と戦う話。キャップ&ブラックパンサー、エージェント13が共闘しています。
一話目からいきなり翻訳の味がとてもおいしい。
短いセリフにしないと収まらないためか、非常に「単語感」がある翻訳になっており、短いからこそよく噛んで食べる感覚が味わえます。

「わかった」「しかたない」
「たたかいに かった」


(画像は引用です。引用元:光文社 マーベルコミックス キャプテン・アメリカ1より)


(画像は引用です。引用元:光文社 マーベルコミックス キャプテン・アメリカ1より)

■二話~五話レッドスカルとの戦い。
エージェント13がさらわれたりキャップの首に核スイッチが仕込まれたり。

基本はアクション展開なのですが、殴り合いをしながらすごく政治的な話をするところに時代を感じます。

スカル「この民主主義ばかめ! 私は独裁者のエリートだ!」
キャップ「人間は一人残らず平等なのがわからんのか!自由と平等はアメリカの理想だ!」
スカル「何が自由だ!ウォーターゲート事件を見ろ!」

とかいう会話をしながら戦っている。翻訳が端的なのもあって、ものすごく根本の思想のぶつけ合いという感じがしました。(言いたいことはわかるけど、独裁者エリートて何でしょうね笑)

また、ファンタスティックフォーでドゥームの手下になっていたハウプトマンも登場しており、彼がFF内で「常に強いものにつく! スカルがダメそうだったからこっちに来た!」みたいなことを言っていたのでつながりを感じたりw

■六話 街に仕掛けられた「地震爆弾」なるものを解除するために奔走するキャップ。
地震爆弾……クエイクみたいな能力を持つキャラが出てきている今の時代においても、「地震爆弾か、怖いな」と思います。
でもこの地震爆弾、スイッチひとつで止めることができるんですけどね!w

■七話 キャップのクローンと戦う話。
敵が超技術でキャップそっくりのクローンを作り出して戦う話なのですが、このクローン、パンツいっちょで戦います。
なぜならクローン作成したときに、科学者が「衣装はどうします?」と言ったら、お偉いさんが「それは本物から奪えば良い」と答えたから。

いや、なんでだよ!w
クローンつくる技術があるなら衣装くらいつくれるやろ!!wちからの入れどころに偏りがありすぎる!w

■八話 敵に精神攻撃をしかけられるキャップの話。
精神不安定になったキャップが精神科医にかかるのですが(この精神科医が敵)、その医師の元に向かう途中で「いつか宇宙人がせめてくるかも」って考えているキャップに「おぉ」となりました。
実際にそうなっているぜ、キャップ。

■九話 任務中に敵につかまったエージェント13を助けにいくキャップ

■十話 キャップのオリジン
虚弱な青年が国のために志願し~ という展開は、今も昔もかわらず。
描かれ方は違えど、映画やその他書籍(マーブルクロス3キャプテン・アメリカ:ホワイト)で語られているものと同じです。

■個人的見どころ

表紙のキャップの頬が血色よくて照れ屋サンみたいで可愛い。



(画像は引用です。引用元:光文社 マーベルコミックス キャプテン・アメリカ1より)

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Dr・ドゥーム、シンビオート、ケーブル、ロケット、デップー、スパイディあたりが特に推しです。アイアンマン、タスクマスター、マグニートー、ナイトクローラーもちょろちょろと追いかけてます。

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