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キャプテンヴェノネイジィ

翻訳アメコミ(主にマーベル)のレビュー・感想を置くところ。オタクが奇妙なテンションで推しを語ったりするよ! ていうかそれしかしてない! 絶版モノも扱ってます。ネタバレがめっちゃあるのでお気をつけください。

キャプテン・アメリカ2(光文社)

光文社 マーベルコミックス
キャプテン・アメリカ

あらすじ(巻末の解説より一部抜粋引用)



この「キャプテン・アメリカ」第2巻は、ずいぶんぜいたくな内容です。
まず、凝りに凝った画面構成、しゃれたレイアウトを得意とする当時21際のコミック・ブック界の異端児、ジム・ステランコが描いたエピソードが、すべて収録されています。それに、もちろん、キャップの生みの親で、ステランコが尊敬してやまず、おおいに影響を受けた大先輩、ジャック・カービィによる1編、そして、ジョン・ロミータ、ジョン・ブシーマ、ジーン・コーランと、そうそうたる画家の手によるエピソードがつづくのですから、さながら、マーベル主力画家のオール・スターが勢揃いした観があります。

この「キャプテン・アメリカ」第2巻は、ジム・ステランコの描いたストーリーから始まります。
これは、アメリカ版第110号に相当しますが、そのあとステランコは、第111号および113号と全部で3号分の「キャプテン・アメリカ」を描きました。
そして、それが、彼が手がけたキャップのシリーズのすべてなのですが、その3号分は、すべてこの第2巻のなかに収録されています。




***

■感想
一巻よりドラマ性が増した気がする。
気の所為ですかね、政治色も少し薄れて、物語がメインになった感じがするのですけど。


■一話  ハルクと仲の良いリック・ジョーンズがバッキーのコスチューム着てキャップのサイドキックに挑戦する話。
リックはそのうち地球を救うほどのヒーロー(関連:アベンジャーズ:クリー/スクラル・ウォー)になるわけですが、このときはまだまだただの少年だったようです。

■二話  自分とバッキーを比べて落ち込むリックがマダムヒドラに拐われる。
リックは自力で逃げ出すも、キャップは敵の銃撃を浴びて川のなかへ。死体は浮かばず、死んだと思われる。

自分の価値を証明したくて躍起になってるリックや、彼に訓練できつく当たりすぎたかと反省するキャップなど、まだお互いの信頼とか距離感がつかみきれていない感じがします。

■三話  キャップが死んだとの報を受けて、トニーの回想でこれまでのキャップの活躍のおさらい。
いくつかのエピソードは一巻に掲載されています。

■四話  キャップの葬儀に来たアベンジャーズメンバーがヒドラの罠にかかる。
だがしかし!実は生きてたキャップが登場!敵を一網打尽!めでたし!めでたし!!

ここまでのながれで、キャップ=スティーブ だと知られていたのがリセットされ、また、キャップの正体は分からないという設定になります。
姿を隠すには一度死ねってやつですね!

■五話  キャップが死んでヤケになって無茶したエージェント13を助けに行くキャップとリック。

その後、街に戻ったキャップだったが、スティーブの名前を捨てたことで身元不明になってしまい住むところも失ってしまう。
やっと一件ホテルを見つけたら、そこにとつぜんレッドスカルがあらわれる。
コズミックキューブを手に入れたらしい!

■六話  キューブの力によってキャップの姿になったスカル。逆にキャップはスカルの姿に。
その状況でエージェント13に会ってしまう。

……究極の寝取りシチュが見れるやつじゃないかこれ?!?!?!(錯乱)
時代が時代ならこれスカル(見た目はキャップ)×13 ←見てるキャップ(見た目はスカル)とかいうややこしい薄い本が出たのでは……。



■七話  スカルになったキャップをジワジワと追い詰めて殺そうとするスカル。

■八話  キャップとしてみんなにチヤホヤされる生活を楽しむスカルと、遠くの島に飛ばされて脱出の機会をうかがうキャップ。島で暮らしていた青年と出会い、協力することに。ファルコン誕生。

■九話  たくさんのファンの前でキャップらしからぬ行動をとって、人々を失望させようとするスカル。ファルコンに訓練をして、島で敵とたたかうキャップ。
彼らとはまた違う場所で、モードック(コズミックキューブをつくったのはこの人!)が、奪われたキューブの力を無効化するための研究を完成させます。勢力は三つ巴になってまいりました。

ここまでで二巻はおしまい!
続きが気になる感じです。
(次巻:キャプテン・アメリカ3(光文社)


あらすじで引用した部分の他に、巻末の解説で面白い部分があったので引用します。


なお内容では、宿敵レッド・スカルとの対決がつづきますが、私には、敵同士でありながら、キャプテン・アメリカとレッド・スカルのふたりは、ふと、兄弟のように似ていると思う瞬間があります。
どちらも、第二次世界大戦からの生き残りで、かたや、ヒトラーの遺志を継いで、ナチス再興の執念に燃え、かたや、そうはさせじと星条旗の理想のもとに対決する。
どちらも、同じ大戦からの過去をひきずっているあたり、ちょっと時代錯誤的だし、たがいにむきになるほどおかしい……。
このふたりは、たがいにののしりあいながら、おたがいに過去にとりつかれた存在として、こころの底では同情しあっているのではないかという気さえするのです。

キャップと彼との対決は、兄弟げんかみたいなものかもしれません。

(引用元:光文社 マーベルコミックス キャプテン・アメリカ2)


スカルとキャップが兄妹喧嘩。

バッキーが復活するまでのキャップってずっと「あのときバッキーを救えていれば」ってウジウジグダグダ言い続けてて、ほんと「過去にひきずられてる男」だったじゃないですか。過去に取り憑かれてるのはおもにバッキー関連。
だから僕のなかではキャップの気持ちはバッキーにむいてて、あんまりスカルに同情しているとは思ってなかったのですが、そういう視点もあるのですねえ。と思って面白かったです。

■個人的見どころ

「あのキューブがどこにあるか知らんが無効化せんと」というモードック。
あの超パワー持ったアイテムとられたらもっと早い段階で焦っても良いのではwどこにあるか知らんがってのんびりしすぎではないかね!?


(画像は引用です。引用元:光文社 マーベルコミックス キャプテン・アメリカ2より)


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Dr・ドゥーム、シンビオート、ケーブル、ロケット、デップー、スパイディあたりが特に推しです。アイアンマン、タスクマスター、マグニートー、ナイトクローラーもちょろちょろと追いかけてます。

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