ダン・スロット (著), オリビア・コワペル (イラスト), ジュゼッペ・カムンコリ (イラスト)
スパイダーバースあらすじ引用(引用元:上記リンクのアマゾンページより)
ニューヨークの路地裏から海底王国アトランティス、銀河の彼方のスクラル星まで、無限に広がるマーベルユニバース。
同時にこの世界は、多重宇宙、マルチバースでもある。
マルチバースを構成する無数の宇宙は、それぞれに固有の特徴を備えている。
ある宇宙では看守だった人間が、ある宇宙では囚人であるように。
今日もニューヨークを騒がせる、"あなたの親愛なる隣人"スパイダーマンもまた、マルチバースの住人だ。
最も広く知られるスパイダーマンはアース―616の住人。
それが、アース―833ではイギリス人で、アース―51778では巨大ロボットを操っている。
住む世界によって、スパイダーマンの姿も様々なのだ。
これまで、各々の世界のスパイダーマンは、個別に活動してきた。
目の前の敵を倒せば、それでよかった。
だが今や事情が変わった。何者かがマルチバースを巡ってスパイダーマン狩りを行っているのだ。
このままではスパイダーマンが全滅してしまう!
今こそ、全スパイダーメン団結の時だ!
次元を超えた壮大なバトルが今、幕を開ける……スパイダーバースにようこそ!
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■感想あっちにスパイディ! こっちにスパイディ! どこを見てもスパイディ!多次元のスパイディが大集合して、スパイダー狩り集団と戦うスパイダーバース!
いつものスパイディに、スパイダーウーマン、
スパイダーメンでお馴染みのマイルス、死んだはずのグウェンのスパイディ(
スパイダーグウェン)に、日本の(巨大ロボットに乗る特撮の)スパイディ、アニメ版スパイディに、イギリスのスパイディ、インドのスパイディ、
スーペリア・スパイダーマンのスパイディ、etc……。
もうどれが誰か分からん笑となりそうですが、意外とそんなことは無かった!みんなピーターなのかと思いきや別人も多くて、
わりとみんな個性的なので言うほど混乱しないのがマジですごい。(マスクつけてると見た目が似ててちょっと混乱するけど)
スーペリアはやっぱりカッコイイ~~!! やはり有能、そして傲慢。ん~~好き!w
せっせと敵と戦う計画をすすめて秘密兵器をつくっている有能さに、リーダーになりたがる傲慢さ、微妙に先の見通しが甘くてうまくいかない感じも良いなあ。スーペリア良いぞ~!
スーペリアが弱気になっているベンに活をいれるシーンもめちゃくちゃ良かった!
「惨めだな老いぼれ!」ってピーターじゃ絶対に言えないセリフ!「私の人生は敗北続きだった」ってオットーだから言えるんだよね。いつもピーターにボコられて……。「それでも立ち上がった。一度だけ勝てばいい」ってほんとに、常に負け続けてきたけど最後の最後に勝利してピーターの体を乗っ取った経験があるから言える。かっこいい。
「我々を特別な存在にしてるのはスパイダーの部分ではない。人間(マン)の部分だ」スパイダーマンじゃない自分への励ましにも見えるオットーのセリフが心に染みる。
せっかくかっこいいことを言おうとしてるオットーに「今そんな話をされても」ってつっこむピーターは空気読んでwww (画像は引用です。引用元:ダン・スロット (著), オリビア・コワペル (イラスト)他
スパイダーバースより)
次元を超えて襲ってくるインヘリターズに心休まる暇なく反撃の機会を探るスパイダーズ。
そのなかで、
「自分は実はピーターというスパイディから派生したバリエーションの一人なのではないか?」と悩む別のスパイディがいたりして、人間ドラマも見ものです。
大所帯なのでチーム分けして別働隊が動いたりする部分が本作では省かれているので、キャラクターの掘り下げという意味でも、物語の補完という意味でも、
エッジ・オブ・スパイダーバース、
ワールド・オブ・スパイダーバースも合わせて読んだほうがよさそうです。