スパイダーマン：クローン・コンスピラシー

ダン・スロット (著), ジム・チャン (イラスト),
スパイダーマン：クローン・コンスピラシー

あらすじ引用（引用元：上記リンクページより）

メイおばさんの再婚相手、ジョン・ジョナ・ジェイムソンSr.が亡くなった。彼を救えなかったピーター・パーカー(スパイダーマン)は自責の念に苛まれる。ジョンを救えるのは最新治療法「ニューUテクノロジー」だけだったが、ピーターはそれが危険であることを察知して、治療を拒否したのだ。時を同じくして、ニューUテクノロジーの治療を受けた患者が行方をくらませる事件が発生。事態の真相を解明するべく、ニューUの開発研究所に潜入したピーターの前に現れたのは……かつての恋人であり、今は亡きグウェン・ステイシーだった!?

■感想

名作！

もしも人類が死を超越したら。死の無い世界だったら……。
という主軸のテーマはわりと真面目に哲学的だと思うのですが、結局最後はゾンビでまとめちゃうところが大変良かったです。
繊細さと大味さの共存。

実際問題、今回はデメリットが大きくあったわけですが、もしそれが無かったら。
ピーターはおじさんを生き返らせて死の無い世界を選ぶことはあったんでしょうか？
でも死が無いと命の重みも変わってしまいそうな。

死が無い世界受容派と、死者蘇生を冒涜だと感じる派。感情と宗教観。
いろいろな立場の対立があり、深く考えさせられるテーマの作品でした。
キングピンとオットーの愛がとても良かったです。