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キャプテンヴェノネイジィ

翻訳アメコミ(主にマーベル)のレビュー・感想を置くところ。オタクが奇妙なテンションで推しを語ったりするよ! ていうかそれしかしてない! 絶版モノも扱ってます。ネタバレがめっちゃあるのでお気をつけください。

デッドプール:デッドプール VS. セイバートゥース

ジェリー・ダガン (著), マテオ・ロリ他 (イラスト),

デッドプール:デッドプール VS. セイバートゥース



あらすじ引用(引用元:上記リンクのアマゾンページより)




デッドプールとセイバートゥース。極秘機関「ウェポンX」出身の2人には浅からぬ因縁がある。というのも、デッドプールは、セイバートゥースによって両親を殺されたと思っているのだ。手段を問わない復讐を始めるデッドプール。その戦いにマグニートが加わり、物語は予想だにしない展開へ。不死身な2人の殺し屋の血で血を洗う闘争に終わりは来るのか?





***

■感想

ウルヴィの残したものの多さよ。

自分の両親を殺したのはセイバートゥース(クリード)だとずっとおもっていたデップーが、復讐のためクリードに襲いかかる。

アベンジャーズ&X-MEN:アクシスの影響で善になっていたクリードは、デップーへの同情もあいまって、「俺がやった」と罪をかぶろうとするも、結局デップーは自分が殺したことを思い出し、復讐をとりやめる。

という大筋なのですが、全体を通してクリードがめちゃくちゃかっこいい。

この時点ではウルヴィは死亡していて(関連:デス・オブ・ウルヴァリン)クリード他数名がウルヴァリンの名前を継いでいたのですが、その名にふさわしい立ち振舞いでした。
多くは語らない優しさとか、ちょっともの寂しい感じ? とか、なんだろう、雰囲気がめちゃくちゃウルヴィの姿と重なる。

他にも、デップーの思い出のなかでとか、ちまちまと名前があがっていて、本人は登場していなくてもウルヴィの片鱗が見え隠れします。彼の残したものって多いよなぁとあらためて。

今回はデップーだけが何も知らずで偽の記憶にひっかきまわされて、道化を演じさせられている姿が悲しい。実験の犠牲者なんだもんなあ。作中人物達もそう思うからこそ彼に優しいんでしょう。
悲しいことは思い出さなくていい、と、無理に思い出させようとはしない。仲間がみんなデップーを大切に思ってるんだなと。切ない。

最終的にデップーは過去は忘れて未来を向いて生きることを決めたようですが、不安定な彼のことなので、どう転がるやら? という感じの一冊です。

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Dr・ドゥーム、シンビオート、ケーブル、ロケット、デップー、スパイディあたりが特に推しです。アイアンマン、タスクマスター、マグニートー、ナイトクローラーもちょろちょろと追いかけてます。

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