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キャプテンヴェノネイジィ

翻訳アメコミ(主にマーベル)のレビュー・感想を置くところ。オタクが奇妙なテンションで推しを語ったりするよ! ていうかそれしかしてない! 絶版モノも扱ってます。ネタバレがめっちゃあるのでお気をつけください。

スーペリア・スパイダーマン:トラブル・マインド

ダン・スロット (著), ウンベルト・ラモス (イラスト), ライアン・ステグマン (イラスト)
スーペリア・スパイダーマン:トラブル・マインド



あらすじ引用(引用元:上記リンクページより)




『スーペリア・スパイダーマン:ワースト・エネミー』に続くシリーズ第2弾!


病に冒されたドクター・オクトパスことオットー・オクタビアスは、スパイダーマンの肉体を奪う事で一命を取り留めた。
ピーター・パーカーの記憶をも手に入れた彼は、スパイダーマンの使命の重さを痛感し、その名を継ごうと決意する。一方、肉体の支配権を奪われたピーター・パーカーは、意識のみの存在となっていた。
ピーターは全てを取り戻すべく手を尽くすが、その間にもスーペリア・スパイダーマン(より優れたスパイダーマン)を自認するオクタビアスは、彼なりの正義を貫き、新たな火種を振りまいていく。
スパイダーマンという器を巡る二人の男の争いは、やがて大きな選択に辿り着くのだが……。




***

■感想

「正しい」ヒーロー像とは。

ピーターの体を乗っ取り、「より良い」スパイダーマンとしての活動をはじめたドックオック。
ピーターの時よりも厳しく犯罪者を取締まり、彼を支持する人が増える一方、「スパイディらしくない」と昔ながらの知人達は怪しみはじめます。

いつも巻き込まれるまでじっとして、犯罪者にも情けをかけていたピーターと、自ら動いて過激な制裁を加えていくオットー。
世間をよくするためにはオットーのほうがより良いヒーローなのかも、と思わせる一方、ピーターの優しさが失われ、スパイディらしさが無くなってしまったとも感じさせる……。

そんななか、昔の発明品が医療に使われていることを知り、治療の手助けをするオットー。
病気で苦しんでいる女の子を救ったことで、ヒーローとしての自覚に目覚めはじめた矢先、みんなに怪しまれていることに気づいたオットーは、ついに頭のなかに残ったピーターを消し去ってしまう。
記憶を消してしまったことで、「ピーターっぽい受け答え」ができなくなったオットーがこれから先、どう切り抜けていくのか……。

オットーの過激なスタイルも、「スパイダーマン」らしさは無くても、ヒーローとしては好きですし、せっかくヒーローに目覚めはじめたのだから、ヒーローとしての活動は応援したい。
けれど、ピーターの体も、人生も、ピーターの物。だからそれはピーターに返してあげてほしい。
どちらの味方にもなりたい、と思わせる展開でした。


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Dr・ドゥーム、シンビオート、ケーブル、ロケット、デップー、スパイディあたりが特に推しです。アイアンマン、タスクマスター、マグニートー、ナイトクローラーもちょろちょろと追いかけてます。

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