デイビット・ミケライニー (著), マーク・バグリー (イラスト)
ヴェノム:リーサル・プロテクター あらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
新聞記者であるエディ・ブロックに地球外の寄生生物シンビオートが取り憑いた姿、ヴェノム。
これまで幾度となくスパイダーマンと衝突したあとで、エディはスパイダーマンに対する復讐心を捨て、故郷のサンフランシスコに移りヒーロー活動を始めようとする。しかし、逆に警察に追われることとなり思うようにはいかない。
そんなとき、ヴェノムは公園で暴漢に襲われているホームレスたちを助けるも、彼らを巡る陰謀に巻き込まれていく。さらに、かつてヴェノムに息子を殺された男が組織を作り、ヴェノムの襲撃を計画していた! この一連の騒動を新聞記事で知ったスパイダーマンも見逃すわけにはいかず、真相解明に乗り出す……。
果たして、ヴェノムを待ち受ける運命とは!?
スパイディと停戦協定を結んだエディが、生まれ故郷に戻ってきて、居場所を探す話。
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■感想共生しているけど、オカンではないぞ。映画ヴェノムの原案のひとつとして発売になった一冊。ですが、映画の印象だけでこれを手にとったら、もしかして、「ちょっと違う?」となる人がいるんじゃないかと思いました。
なんというか、映画ヴェノムはシンビオートがなんか……可愛いキャラみたいな位置になってて……「ふたりは、ともだち☆」みたいな感じの印象を受けた人が多いのかなって、各種SNSでの感想を拝見して感じたんですよね。なんかもうシンビオートが生活力のないエディの世話をやくオカンというか嫁みたいな妄想を繰り広げてる方がたくさん居て。
この本には、シンビオートとエディのおしゃべりはほぼ無い(頭のなかではしゃべってるっぽいけど分からない)ので可愛いシンビオートを求めてる人には向かない。
エディの世話を甲斐甲斐しくやいてるシンビオートはいません。ふたりは共生体なので、もちろん「俺達がヴェノム」ではあるのですが、
キャッキャウフフ(ハート)なエディ&ヴェノムではない。というか、これ以外にもヴェノムが登場するコミックはいくつもありますが、エディ&シンビオートがイチャつくのはほとんど無いので、それが目当てでコミックに手を出すとがっかりするかもしれません。
それはそれとして、コミックとしては面白い一冊です。
映画に登場したライオットの他にもヴェノムの子どもたちも出てます。
なお絵柄は古いので、最近の美麗なイラストの多いアメコミを期待する方には少し読みにくいかも。なんかこれも映画版のCGを使った帯で、カバーの半分以上隠されてるんで、中身の絵柄が分かりづらいんですよね。
なんかもう映画の話をしてるのかコミックの話をしてるのかわけがわからなくなってきたんですが、とにかく、
映画版とは切り離して、ヴェノムのかっこ良いアクションやスパイディとの共闘を楽しむ方向で読んでほしい……気がします!! コミックとしては見どころたくさんなのです!
これでシンビオート推しの人が増えたらゆくゆくはエージェントヴェノムも翻訳あるかな期待!