光文社 マーベルコミックス
スパイダーマン
あらすじ(巻末の解説より一部抜粋引用)
スパーダーマンのコミックスは、スーパー・ヒーローものの形をとりながら(もう、みなさんもお気づきだと思いますけれど)ひとつの青春の物語になっています。
ここでは、主人公であるピーター・パーカー青年が、さまざまな人間関係のなかで、思い、憎み、試練を経て成長していくありさまが、ていねいに描かれいます。
問題は、その人間関係で、この第6巻には彼をめぐる2人の女性が、重要なからみあいを見せます。それも、老いた女性とうんと若い娘――つまり、メイおばさんと、グエン・ステイシーの2人です。
おばさんに向かって、グエンドリンが、「あなたはピーターのことを、かまいすぎるのよ。過保護で、あの人をダメにしちゃうんだわ」という意味の言葉を、はっきり言ってしまったので、また事態はややこしくなってしまいます。
しかし、そんな気持ちのもつれを通して、ピーターとグエンのあいだの感情が、ぐんぐん、たかまっていきつつあることに、みなさんは気づかれると思います。ピーターにはグエン以外の女性はいないし、グエンにはピーター以外の男性はいないということを、おたがいがはっきり意識してしまいます。
それにしても、こうしてスパイダーマンのコミックスを読み続けてみると、つくづく、グエンというのはいい女だという気がしますね。心やさしく、思いやりがあり、明るく、細かい所によく気のつく娘……その誠実な人柄は、だれの心をも暖かくしてくれます。わたし自身も、読んでいるうちに、ピーター・パーカーとおなじ気持ちになって、グエンの心の動きが気になってくるのですが、しかし、2人の感情のたかまりが頂点に達したとき、思いがけない事件が起こります。
「スパイダーマン」のコミックス史上最大の衝撃であったその悲劇は、次の第7巻に描かれます。どうかお見逃しのないようにね
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■感想
……というあとがき解説↑を経て、ページをめくると、なんとそこに、盛大なネタバレがあるなんて、誰が予測したでしょうか。
(画像は引用です。引用元:引用元:
光文社 マーベルコミックス スパイダーマン6より)
あまりにも大々的な予告。
「次回! 城◯内、死す!」並みの衝撃。■一話 前巻(
スパイダーマン5(光文社))でさらわれたフラッシュを、とある事情でやってきたドクターストレンジの協力を得て無事救出。
■二話 クレイブンに洗脳されて、ギボンなるヴィランが襲ってくるが、洗脳がとけて戦いは終結。
しかしそのすきに、メイおばさんが行方不明になってしまう。
手がかりが無く街中を探し回るピーターに、ドックオック(ドクターオクトパス)が襲ってきた!
■三話 キングピン不在の暗黒街、そこではドックオックとハンマーヘッドが縄張り争いをしていた。おばさんを探すスパイディは知らずのあいだにその戦いに巻き込まれてしまっていたのだ。
三つ巴の戦闘のなか、やっと見つけたおばさんはなんとドックオックの家の世話をしていた。
いやがおうにもおばさんも戦いに巻き込まれる。
……おばさん心臓弱い設定どこいった!?笑これまで何度も「心臓の弱いおばさんがいるから家では戦えない」とピーターが気を使っていたり(そのわりには
窓ぶち破ったり、
ドア壊したりしてるけど)、実際にぶっ倒れて寝込みまくっていたおばさん、
今回は銃声響き渡るなかで平気に立ってる。どころか、スパイディを鈍器で殴り殺そうとしたり、あげくのはてに銃を握る始末。
(画像は引用です。引用元:引用元:
光文社 マーベルコミックス スパイダーマン6より)
めちゃくちゃたくましいじゃないか……w
最終的にハンマーヘッドもドックオックも警察に捕まるが、ドックオックが善人だと信じるおばさんは、彼が戻るまで彼の家で待つと言ってピーターに背を向けた。
■四話 とある政治家がやたらとギャングや怪物に襲われるが、実は選挙運動のための自作自演だった話。
この巻でメインになっていたのはやぱりおばさんとグエンの確執。
あらすじにある通り、グエンのこの言葉によっておばさんは家出をしてしまいます。
最終的にはグエンが「私が悪かった」て謝るのですけど、おばさんは「いいえ、あなたの言う通りよ」と子(甥)離れを決意……。
おばさん、この言葉相当こたえたんでしょうね……。
のちにピーターがMJと結婚してからもこの態度ですからね…… (画像は引用です。引用元:
小学館プロダクション マーヴルクロス10より)
めちゃくちゃ引きずってるメイおばさん……。MJには「気にしないでいいのよ」と言われ、そのあとめちゃくちゃハートマーク飛ばしてデレますが笑
(関連:マーブルクロス10(
Marvel X10,11,12))