光文社 マーベルコミックス
キャプテン・アメリカ
あらすじ(巻末の解説より一部抜粋引用)
キャプテン・アメリカは、またもや悩んでいます。特に、この第三巻では、悩みかたが、ますますひどくなっていくようで、これでは、とてもスーパーヒーローは務まらないのではないかと心配になってしまうほどですが、これには理由があります。
第三巻におさめられたエピソードは、本国版の1968~9年に描かれたものですが、いまからちょうど10年まえのアメリカは、まさに混乱の時期でした。
60年代の終わりは、ベトナム戦争への批判がたかまり、それとともに、学生たちが大学当局に疑問をなげかけ、学園騒動がひろがっていきます。
ケネディ大統領につづいて、マルティン・ルサー・キング師の暗殺……そんな、アメリカの屋台骨をゆさぶるような事件のなかで、キャプテン・アメリカという、過去からよみがえった英雄は、すっかりとまどってしまうのです。
いま読み返してみると、これも、ひとつの時代の記録になっていることがよくわかります。マンガだけに、アメリカ人の気持ちが、正直にあらわれているという気もします。
しかし、この悩みがキャップを生きさせているわけでもありますから、シールドのニック・フューリーがせせらわらおうと、恋人のシャロンがあいそをつかせようと、キャプテン・アメリカの<悩み節>は、まだしばらくはつづきそうですね。
***
■感想読んだら賢くなった気がする。あらすじで抜粋した通り、めちゃくちゃ時代を反映した話が多かったので、なんか勉強になった気がします。
■一話 前巻の続き。キャップ&ファルコンVSスカルの直接対決。
レッド・ウィングが鳥かごに閉じ込められて、閉じ込めたスカルの台詞が
「余生はここで平和に過ごさせるわけさ」ってどこかの誰かを彷彿とさせます笑(関連:
ファンタスティック・フォー1(光文社)、マーブルクロス8(
Marvel X7,8、9))
優しいw
キャップには容赦なく「死ね!」て言うてるんですけど。一方モードック。キューブを無効化するアイテムを発動。
(画像は引用です。引用元:
光文社 マーベルコミックス キャプテン・アメリカ3より)
「キューブを他人にわたすくらいなら破壊するのだ」もう、渡ってますけど!だいぶ好き勝手されたあとですけど!!
モードックの遠隔操作によってスカルの手の中でキューブがとけて、キャップ達の勝利です。
「よくわからないけど」
(画像は引用です。引用元:
光文社 マーベルコミックス キャプテン・アメリカ3より)
よくはわからなくてもとにかく勝てばいい。
このザックリとした感じが、昔のアメコミの味って感じがして非常に良いです。
■二話 モードックに操られて暴動を起こしそうな学生たちがいる大学に潜入する話。
学生運動の話はここですね。
キャップが大学に潜入するまでの展開がだいぶ唐突なので、あからさまに時勢を反映したんだなあと分かる回。
■三話 クラッグ教授がキャップに対抗すべく超人血清もどきを作って怪人を作り出し、けしかけてくる話。
しかしその怪人の子供がキャップをかばったことで怪人は良心を取り戻す。
なかなか人情味溢れる話でした。
スパイダーマンを集める少年(関連:ベスト・オブ・スパイダーマン)とか好きな人はこの話好きそう。■四話 またもや捉えられたエージェント13。そうとは知らないキャップはスコーピオンとの対決。
スコーピオンを倒すことでエージェント13を救ったけれどキャップはそれを知らぬままで、彼女にふられたと思い込んでいます。(シールドをやめてほしいと言って断られてからすれ違いが続いている)
自分の思想に思い悩むキャップ。
自分の信じる自由や正義と、国の方針、世論についてのすれ違いがあるようです。
■五話 シールドを乗っ取ろうとする催眠術使いの女の話。
ゲストでジェイムソンさんが出ていてニヤリ。
■六話 モードックがサイボーグをつくってけしかけてくる話。
一旦はエージェント13と和解しかけたけれど、また離れることに。
キャップは彼女に危険なことをしてほしくない。
彼女はキャップを救うために危ない場所へ行った。
どっちもお互いを思いやってるのにうまくいかない……王道のロマンスというやつですね。
しかしこれを乗り越えてふたりはいずれ結婚……
しないんだよなぁ笑■七話 何をしても何を見てもエージェント13を思い出してしまうキャップ、気まぐれにベトナムへ飛ぶ話。そこでマンダリンと戦う。
ここでベトナムへ飛ぶのも結構唐突だったのでこれも時勢だなあと。
キャップ、バッキーのこともですけど、好きになったらほんとに一直線にその人のことばっかり考えますね。
可愛い。
■八話 ギャングにハメられて警察に追われるファルコンを救う話。
KKK団とかいう単語が飛び出すのがなかなかにリアルです。
■九話 シールドから裏切り者の嫌疑をかけられるキャップの話。
本物かどうかのテストは無事にクリアするも、とても傷つくキャップ。
■十話 バイクを購入し、自分探しの旅に出るキャップ。暴走族と対決する話。
こじらせてるキャップです。
最後のコマで唐突にレッド・スカルが登場し、待て、次巻!
この巻では全体的にキャップはずっとエージェント13のことを考えてました。
とても良いですね……愛ですね……。
猿のようですね……(誉めてる)