ジョナサン・ヒックマン他 (著), レイニル・フランシス・ユー他 (イラスト)
X・オブ・ソーズあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
古代の戦争によって引き裂かれた国、アラッコとクラコア。
二国の前に立ちふさがるのは、多元宇宙の中心点アザーワールドの支配者、女帝オパール・ルナ・サターナイン。
ミュータントたちは闇の軍勢を食い止めるために、彼女が主催する剣闘大会で勝利しなければならない……!
彼らはこの戦いに勝利し、世界を救うことができるのか!?
『X-MEN Vol.1:黎明』『X-MEN Vol.2:戦雲』に続く、ミュータントたちの物語。ついに大型イベントが開幕!
■感想
X-MEN Vol.1:黎明X-MEN Vol.2:戦雲 でおとなしめだったXメンの大型イベントがついに来ました。
大ボリューム、大満足です。
アザーワールドという、いろいろな次元の中継点のような場所で、味方と敵、それぞれ10人ずつ選ばれたメンバーが戦う話。
序盤はそれぞれが自分の武器を探しに冒険するオムニバス的な感じで、RPGゲームのよう。
後半はいよいよ戦いなのですが、アクションばかりでなくクイズ対決や飲酒対決のようなものもあり、バラエティに富んでいます。
そして最後はお約束、ルール無視の大乱闘です。
全体を通してみたときに、これはアポカリプスの物語、だと思いました。
今までのなかで一番アポカリプスがかっこよく、そして人間くさく描かれている作品です。
彼が適者生存にこだわる理由。知られざる過去。
単純な破壊衝動に支配された人ではなく、情や心を持っているところを見ることができます。
最後もふんわりと幸福な終わりでとても良かったです。
前巻らで張られた伏線としてはまだまだ回収していないものもたくさんあるので、続刊も楽しみです。