ニック・スペンサー (著), スティーブ・リーバー (著), リッチ・エリス (著)
スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン:悪人(ヴィラン)には友多しあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
行き当たりばったりで敵にも味方にも嘘をつき、ひたすら周囲の人間を裏切り続けたブーメランは、とんでもない秘策で一発逆転を狙っていた。 一方でショッカーは、成り行きで手に入れた幻のお宝“シルバーメインの首"を持て余す。そのお宝を巡って、血で血を洗うギャング戦争が勃発! 誰が死に、誰が生き残り、誰が最後に笑うのか!? 全員ヴィランの大騒ぎ、堂々完結!!
■感想
シリーズ三部作の完結編です。
終始ドタバタした展開で進む最終巻。怒涛の展開。
しかしどこか気の抜けたヴィラン達の様子は、B級ヴィランの物語らしい、B級らしさのあるエンディング。これはたしかにコメディ。
風呂敷をたたむスピードは気持ちよく、しかし優等生的かと言うとそうでもなく。少しのご都合主義がちょうど良いB級らしさ。
裏切り裏切られでバラバラの様子は「さすがヴィラン」と感じながら読みましたが、よく考えればヒーロー達もわりと仲間内でゴタゴタしている。
でもなぜか、ヴィラン同士のゴタゴタとヒーロー同士のゴタゴタが同じものには思えない。
それがなぜか考えたときに、ヴィラン達はお互いの信用や信念よりも自己の利が優先されたゴタゴタだからなのかなと。
「極悪」ではないけどたしかに「悪人」ではある。でもどこか憎みきれない。B級ヴィランという立ち位置の彼らはまさに小悪党という言葉がぴったりだなと感じました。
1から一気読みするとより面白そうです。