ジェリー・ダガン (著), マイク・ホーソーン他 (イラスト)
デッドプール:ミリオネア・ウィズ・ア・マウスあらすじ引用(引用元:上記リンクのアマゾンページより)
ムカつく男。危険な男。とても臭い男。それでも、世間は彼を愛している! 残念ながら、大いなる人気には、過大なる責任がともなう。そこで、ウェイド・ウィルソンは助けを借りることにした。その相手は誰か? きっと信じないだろうし、実際に見てもわからないかも(マーベルの公式ガイドブックを暗記しているなら別だけど)。しかし、ある偽者がウェイド・ウィルソンの破滅を企み、我らのヒーローは悪党をおびき出す完璧な囮を使うことにする。その囮とは、純真無垢な娘のエリー! 本書にはデッドプールが山ほど出てきます!
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■感想ストーリーのノリが暗いわけではなく、面白いんだけど、しんどい……。善人になりたいデッドプールは傭兵集団をつくって人助けをしながら、アベンジャーズに資金提供をし、という生活を開始。
しかしデップーのふりをして悪事を働くやつが出現し、デップーのまわりの人に危害を加えはじめる。
昔は「呼んでもないのに勝手に混じってる!」て感じであまり相手にされない印象のキャラだったデップーが、キャップをはじめとするスーパーヒーローにまともに救援をしてもらっているところを見ていると、「本当にヒーローになっている!」としみじみ。
黒幕は「別人格のふきだし」だったあいつ。
彼がデップーの悪いところ全部持っていって分離してしまったから今のデップーが善にふれているのか??
ふたりでひとつだった頃とは性格がかなり変わっているので、そんなことを考えてしまう。
もうひとりの自分と言ってもいい相手に憎まれていることや、そんなもうひとりの自分が人々に危害を加えまくっているのは、今のデップーにとっては辛かろうな。
スピーディな展開でとても面白いけど、少しやるせない気持ちになる一冊でした。