ブライアン・マイケル・ベンディス (著), ブライアン・ヒッチ (イラスト),
エイジ・オブ・ウルトロン Vol.1エイジ・オブ・ウルトロン Vol.2あらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
映画『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』公開!
もう一つの『エイジ・オブ・ウルトロン』がここにある!
全てはスパイダーウーマンの思わぬ発見から始まった。その成果を奪ったスーパービランどもの無謀な行いが禁断の扉を開けてしまったのだ。
一瞬にして世界は姿を変えた。廃墟の上に異様な建物が聳える異世界となった地球を支配するのは、人の姿をした機械。そう、ここにウルトロンの治世が始まったのだ!
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■感想すっかりだまされた。とんでもねえどんでん返しだった。エイジ・オブ・アポカリプス1、2,3と似た感じで、今回はウルトロンが支配する終末世界。
1巻は、生き残ったヒーロー達が力をあわせてなんとか人類の未来を奪還すべく四苦八苦する様子が一冊まるまるかけて描かれ、その最後に、秘密の基地とタイムマシンを発見。
「作戦があるぞ! 武器もそろった! さあ戦いにいくぞ!」と意気揚々と出発。
……のあとに最後の最後にもう1ページ。
ウルヴィが重大発言。
「俺は過去へ行って、ウルトロンが作られる前にピムを殺す」(ピム:ウルトロンを作った人。アントマン。アベンジャーズのメンバーだったこともある)
別行動を取ると宣言して終了!ウルヴィは少し前にこの案を提案し、その時、仲間みんなに「道徳的にどうなのか?」「過去を変えても良い未来になるとは限らない」などなどたくさんの問題を指摘されたところ。
だったけど、我慢できなくて実行しちゃうことにw
そしてはじまった2巻はウルヴィの視点で進みます。
過去についてきちゃったスーと一緒に、ウルトロンを作る前の若きピムの元へ行き、彼を殺害。
達成して未来に戻ると、彼が死んでしまったことにより未来が大きく変化し、これまた破滅的な世界になっていた。
殺さなくてもだめ。殺してもだめ。
そもそも過去は変えてはいけない。ということを身をもって知ったウルヴィ。
タイムパラドックスだとかバタフライ効果だとかそういうやつです。
これから先の未来に起こるであろう出来事をできるだけちゃんと起こしつつ、ウルトロンの支配がはじまる直前で発動する対策を考え、ふたたびタイムスリップでピムを殺す前に戻る。
そしてピムを生かしたまま、考えた対策を施して、時間がすすみ……それによって救われた世界が、アース616(正史)だった。という、オチ……!!
これっ……これ騙された! めっちゃ……!
実は、マーベル世界では同一時間軸での過去移動は不可能、という設定があって、
つまりこういうことで、簡単に言うと、「1巻と2巻の前半で読んでいた話は、実は別次元の話で、僕達がいつも読んでいるキャラクター達とは、”似てるけど別人”の話だった」というわけです。
終末物やタイムトラベル物の話好きな人にはとてもオススメです面白いです。