ダン・スロット (著), ジュゼッペ・カムンコリ (イラスト), ウンベルト・ラモス (イラスト)
スーペリア・スパイダーマン:ノー・エスケープあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
シリーズ第3弾!
いま、大いなる支配が始まる!
病に冒されたオクタビアスは、スパイダーマンの肉体を奪う事で事で一命を取り留めた。
だがピーター・パーカーの記憶をも手に入れた彼は、スパイダーマンの使命の重さを痛感し、その名を継ぐ事を決意する。
ヒーローとしての活動を開始したオクタビアスは、ピーターを見返そうと、遥かに効率的で、遥かに冷酷なやり方で犯罪撲滅に邁進する。
スパイダーマンのあまりの変わりように戸惑う周囲の人々だったが、現ニューヨーク市長のJ・ジョナ・ジェイムソンは別だった……
待望のシリーズ第3弾!
***
■感想誰も彼を止められない!ピーターの意識を消滅させ、どんどん過激にエスカレートしていくオットーのヒーロー活動。
市長を脅し、刑務所を自分の物にし、巨大ロボや私兵団をつくり、マフィアの拠点を潰し、と、ここまでくるとさすがにやりすぎ感が。
感謝する市民も多い一方、ピーターを怪しんだカーリーは正体を暴こうと動き出す。
さらに、ゴブリンキングが仲間を集めはじめる。
オットーは有能だから、自分を過信しすぎる。ゆえに、だんだんほころびが見え始めてきている……。
いっそもっと疑り深ければよかったかもしれないw
考えうるいろんな対策を実行して「これで良し」となってしまって、敵に裏をかかれるパターンのやつ!
「まだ……まだ何かあるかもしれない……」って不測の事態にビビりまくるくらいでちょうどよい……けど、そうなるともうオットーじゃなくなっちゃうんだよなぁ。
良いところまでいくのに最後の詰めが甘い! そこがなんか憎めなくて好き!
今巻はラフトでの、スパイダースレイヤーとスパイダーマンのハイテクな頭脳戦と駆け引きが見事でした。相手の裏の裏の裏の裏をかいていくやりとりがとてもかっこよかったです。