ブライアン・マイケル・ベンディス (著), アレックス・マリーヴ (イラスト), コワ・ファム (イラスト), ジョン・ロミータJr. (イラスト), ステファノ・カセッリ (イラスト)
マイティ・アベンジャーズ:シークレット・インベージョンあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
世界を揺るがせ、地球を滅亡の淵に追いやった異星人スクラルの密かなる侵略(シークレット・インベージョン)。
善と悪を超えた超人達の奮戦により地球の危機は去ったが、その裏には語られざる幾つもの物語が隠されていた。
クロスオーバー大作『シークレット・インベージョン』の裏側で繰り広げられた、ニック・フューリーの失踪から、ヘンリー・ピムの生還に至る全9編を一挙収録!
今、大いなる侵略の全貌が明らかになる!
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■感想シークレット・インベージョンのタイインその2。ずっと地下に潜っていたフューリーが、スクラルの侵略に備えて何をしていたかが明かされる話や、潜伏中のスクラルの話など。ニューアベンジャーズ:シークレット・インベージョンでは主にスクラル星におけるスクラル視点でしたが、今回は地球におけるスクラル視点。スクラル達のこの新しい変装術は、見破られないかわりに、ずいぶん不安定なのだなと感じました。記憶や思考までトレスするので、「ほんとうの自分」が分からなくなり、自分が地球人だと思いこみおかしくなってしまう。ある意味で洗脳なのかもしれない。ここまでのリスクを背負ってでも地球がほしかったんだなぁ……。ピム(本物)がかわいそうすぎる。自分がスクラルに捕まっている間にX-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・Mがあり、シビル・ウォーがあり、デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリームがあり、ジャネットが死んでいる……。友人(ゴライアス、キャップ)も妻も失って、それをあとから一気に聞かされるのはしんどかろう。しかしトニーもまたしんどい。ジャネットの葬儀で公衆の面前で「お前のせいだ」とピムに責められるトニー……。本編で詳しく掘り下げられなかった部分見れて面白い一冊でした。