ジェフ・ローブ (著), ティム・セイル (イラスト)
デアデビル:イエローあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
「男の値打ちを決めるのは、どうしてマットに沈んだかじゃない。どうやって起き上がるかだ」
盲目の弁護士マット・マードックの父は、その言葉に従って生き、そして死んだ。 プロボクサー「闘魂」ジャック・マードックの殺人事件から生じた連鎖反応は、ニューヨークのヘルズ・キッチンを駆け抜ける新たなスーパーヒーローを生んだ……。盲目のアクロバット師、デアデビルだ。
「恐れ知らずの男」デアデビルの誕生秘話を、ジェフ・ローブとティム・セイルのアイズナー賞受賞コンビ(『スーパーマン・フォー・オールシーズン』、『バットマン : ロング・ハロウィーン』『スパイダーマン:ブルー』)が、新たに冒険アクションとロマンティック・コメディの要素をブレンドし奏でだす!
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■感想カラーシリーズはどれも良いなぁ……。キャプテン・アメリカ:ホワイトも大好きなのですがこのデアデビル:イエローもすごく良いです。(そして読後に
スパイダーマン:ブルーも読み返したくなってしまった)
主人公の語りによる過去に愛した人への回想っていうのが「今は状況が変わってしまった(愛した人がいなくなってしまった)」っていう部分を強調してすごく切なくて胸が苦しい。ティムのイラストが素朴な感じなのもすごく合っててより心に訴えかけてくる感じ。
黄色のコスチュームは実際は1~6号までしか着てないので、デアデビル=赤いみたいなイメージがあるかもしれませんが、この本を読むと、デアデビル=黄色のイメージがすごく湧いてくる。
ドラマ版デアデビルでものすごく黄色と黒の画面構成が多いのはこの過去のコスチュームリスペクトなのかな。
FFやエレクトロなど、登場キャラクターも豪華で楽しめました。
スパイダーマン:ブルーでは過去の恋人グウェン、
キャプテン・アメリカ:ホワイトではかつての相棒バッキー、そしてこのデアデビル:イエローでは正体まで明かしていた恋人カレンを回想しながら物語がすすめられます。
今回はカレンの他に、マットの父親もかなり回想にあらわれ、ダブルヒロインならぬダブル回想相手かのように感じられました。
シリアスでハードボイルドなデアデビルのイメージからちょっとだけ離れ、少し明るい(けれど切ない)デアデビルが見れて良かったです。