ビル・ジェイマス (著), ブライアン・M・ベンディス (著)
スパイダーマン―アルティメット1あらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
Ultimate Spider-Manはマーベルコミックのオン・ゴーイングシリーズで主役はスパイダーマン。
1960年代初期から続くマーベルコミックの世界をゼロから作り直し、全く新しいストーリーを始めることで新しい読者を獲得することを狙ったアルティメットシリーズの一つ。
(関連:アルティメット・Xメン、アルティメッツ、アルティメットファンタスティック・フォー(マーベルゾンビーズ:デッド・デイズに一部収録))
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■感想いつベンおじさん死ぬかとヒヤヒヤするぜ…。新規読者獲得を狙ったシリーズなので、これまでの知識などは不要です。ここから読み始めて問題ありません。
(ただしアルティメット世界なので正史世界ではないです)
正史世界ではすでに大人になっているピーター・パーカーも、この世界ではまだ高校生です。
正史世界と同じく、特殊な蜘蛛にかまれて超能力を得るピーターパーカー。
その後、調子に乗って賞金稼ぎして~の流れもおおむね正史と同じですが、MJが最初から幼馴染でちょっと良い感じ。性格も少しおとなしくなっていて、正ヒロインの扱いになっています。
ピーターを噛んだ蜘蛛はオズボーン社で実験されていた蜘蛛だったという設定に。
この会社の従業員の設定でドックオックも顔見せしています。
ピーターが超能力を得たのを見たオズボーン氏はピーターと同じようになるべく、開発した薬品を自らの体に注入するも、事故が起こり、会社の研究施設が大爆発してしまう!
というところで1巻はおしまい。
序盤のピーターがいじめられているシーンでさりげなく助けに入ってくれたり、蜘蛛の力を得て調子に乗って少し反抗するピーターを良い距離感で見守ろうとしていたり、と、この世界でもベンおじさんはとても良い人……。
でも……死ぬよなぁ……。見るのがつらい……。
この翻訳本は描き文字も日本語になっています。文字、わざわざ入れ直したのかな。
個人的にはアメコミは英字描き文字が可愛くて好きなのでそこはあまりいじってほしくは無かった…。
(画像は引用です。
引用元:ビル・ジェイマス, ブライアン・M・ベンディス他 アルティメット・スパイダーマン1より)
ビル・ジェイマス (著), ブライアン・M・ベンディス (著)
スパイダーマン―アルティメット2***
■感想ベンおじさん、死す……!というわけで、やはり強盗に襲われて死んでしまったベンおじさん。さよなら……。
ここまでは、強盗を追ったスパイディが強盗の正体を見て、自分が見逃した男であったことを知り、「大いなる力には大いなる責任が伴う」を実感してヒーロー活動を開始するというおおむね原作の通りの流れ。
それから、一巻で自らを実験台にしたオズボーン氏がグリーン・ゴブリンと化して学校を襲いました。
グリーンゴブリンのデザインが結構違っていて、正史のときのヒョロっとした可愛い魔物っぽさは皆無。
顔が緑のガチガチのパワーファイターゴリラて感じです。
めっちゃ強そう……。 (画像は引用です。
引用元:ビル・ジェイマス, ブライアン・M・ベンディス他 アルティメット・スパイダーマン2より)
さらにこのゴブリンは、実験していた蜘蛛に噛まれたピーターが超人的な能力を得たことを知っているので、スパイダーマンの正体も知っている。
ハリーが言うには「自分を狙って学校を襲いにきた」らしいですが、ピーターを狙ったのかハリーを狙ったのかはまだ謎……。
ビル・ジェイマス (著), ブライアン・M・ベンディス (著)
スパイダーマン―アルティメット3***
■感想ピーターはジェイムソンさんの新聞社でアルバイトをはじめます。
写真部門ではなくインターネット部門で。
そこのデータを参照し、おじさんを殺した男の情報を辿っていくと、行き着いた先は「キングピン」。
というわけで何の考えも無しにキングピンのところへ乗り込み、キングピンの手下のエレクトロにボコボコにされマスクをとられて素顔も見られて帰ってくるという情けないことに……。
ピーターにキングピンの居場所を知らせたマフィアの裏切り者は、見せしめに殺され、ピーターから奪ったスパイダーマンのマスクをつけられて、死体は川に捨てられるという悲劇。
ピーター、命がとられなかっただけ、良かったね……。そのせいで、スパイダーマンとマフィアが繋がっているという疑いを世間にもたれてしまいました。
この辺の不幸具合は、アルティメット世界でも健在。ピーターらしい……。