キャプテンヴェノネイジィ

ジーン・ルエン・ヤン (著), ダイク・ルアン (イラスト), フィリップ・タン (イラスト)
シャン・チー:ブラザーズ・アンド・シスターズ



あらすじ引用（引用元：上記リンクページより）

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シャン・チーは生まれた時から、父であるゼン・ズーと、彼がリーダーを務める犯罪組織、ファイブ・ウエポンズ・ソサエティに仕えるために訓練を受けてきた。 ゼン・ズーの死後は組織の魔の手から逃れていた彼だったが、ある日、謎の刺客の襲撃を受ける。 刺客を放ったのは、ファイブ・ウエポンズ・ソサエティの新たなリーダーにして、シャン・チーの生き別れた妹、シスター・ハンマーであった……。

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■感想
面白い。けれどもはや別世界。

アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド等で多少の登場はしつつ、しっかりと日本であまり活躍を見ることが無かったシャンチー。
映画の公開に先駆け単独翻訳が登場です。

世界観はすごく素敵で良いです。星屑が流れる傷跡とか神秘的で美しくてすごくツボです。
アジアンカンフーなテイストのアクションかっこいいし、マスターダガーはめちゃ可愛いです。

しかし、独自の世界で閉められすぎていて、「マーベル世界」とのつながりは見えず。これはこれで完成形として面白いので良いのですが、ストーリーも「身内の人たちで争ってる」という感じでわりとこじんまりしています。
良くも悪くも、広いマーベル世界のなかの一部の切り取り、部族間抗争です。

マーベル世界に詳しくなくてもこれ１冊で楽しめるので、アジアンカンフーテイストのアクションが読みたい方にはおすすめ。
これはこれ単品として楽しむ前提で読むと良いかもしれません。

イーサン・サックス他 (著), ミシェル・バンディーニ他 (イラスト)
ホワット・イフ? side B



あらすじ引用（引用元：上記リンクページより）

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「もしもスパイダーマンに娘がいたら?」「もしもソーがフロスト・ジャイアントに育てられていたら?」 「もしもマジックが至高魔術師になったら?」「もしもヴェノムがパニッシャーに取り憑いていたら?」 「もしもマーベル・コミックスがメタルと化したら?」「もしも初期マーベル編集部がファンタスティック・フォーになったら?」…… マーベル・ファンなら思わず夢想してしまう「もしも」の世界を、人気クリエイターがコミック化!

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■感想

ディズニープラスでは同タイトルのアニメ版もスタートしましたね。
記事を書いている現段階では、前巻（ホワット・イフ? side A）含めてアニメとのかぶりは無し。
アニメは映画準拠なので今後も被ることはないのかな？

・もしもソーがフロストジャイアントに育てられていたら？
なんとも切ない。世界が逆であっても結局ロキとソーは争うことになるんだなと。ロキが少し素直というか、寂しがりやな面が正史よりもより強く見えたような。

・もしもマジックがソーサラースプリームになったら？
なったら？　というか、これからなる、みたいな話でした。ストレンジとの師弟関係がとても良かったです。出会いから受け継ぐまでのストーリーが早足ながらも骨太で、そして何よりイリアナが可愛い。

・もしもマーベルコミックスがメタルと化したら？featゴーストライダー
これはちょっとイフの幅が広すぎて何がなんやら感が。前2つを「世界観や基本設定、登場キャラクターはそのままの二次創作」とするならこれは「キャラクターを一部借りてオリジナルにぶち込んだ夢小説」に近い気がします。

・もしもスパイダーマン に娘がいたら？
解説によるとスパイダーバース、スパイダーゲドンに登場するスパイダーガールの初出がこの作品。ここから人気が出てスパイダーガールをシリーズ化したそうで。本家スパイダーマンのエッセンスを受け継ぎながらも、一味違う作風で確かに面白かったです。

・もしもヴェノムがパニッシャーに結合していたら？
シンビオートに取り憑かれると通常は暴走するはずなのに、今では相棒となっているエディ
はすごいな。と思っていましたが。
一度は暴走したものの、御すまでになったパニッシャーも相当すごいなと。
これはこれで凶悪コンビ誕生という感じでかっこいいかも。

・もしも初期マーベル編集部がファンタスティックフォーになったら？
すごく！　内輪ネタです！　編集部ネタは内輪ネタと呼ばざるを得ない。
とはいえ、マーベルファンにとってはスタンやカービー氏はもはやアイドル。ということは、ナマモノ二次創作……となるのか……？

ニック・スペンサー (著), リッチ・エリス (イラスト), スティーブ・リーバー他 (イラスト)
スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン:盗人(ヴィラン)にも三分の理



あらすじ引用（引用元：上記リンクページより）

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ブーメランは、自らの二枚舌と行き当たりばったりの犯罪計画によって、スーパーヴィランたちに命を狙われることになってしまう。 一方でオーバードライブ、スピード・デーモン、ビートルの3人は、ブーメランの裏切りによって絶体絶命のピンチに陥ったものの、間一髪で命拾いをした。 そして、同様にブーメランに裏切られて命を落としかけたショッカーだったが、彼は人知れず、とある“お宝"を手に入れていた。全員悪ヴィラン人の爆笑コメディ!

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■感想

シリーズ第二巻。
相変わらず帯には「爆笑コメディ」とあるのですがやはり爆笑という明るいノリではなく淡々と進みがち。笑える部分はどちらかというとシュールな笑い寄りです。

この巻は半分くらいがメンバーの過去や回想で本筋はあまり進んではいないのですが、すすんだ部分はとてもおもしろいです。
前巻で散らばったものが少し繋がりはじめました。
最後に全部つながったらカタルシスになりそうな予感で、最終巻への期待が高まります。

大団円となるのか、明るく切ない終わりになるのか。コメディジャンルである以上は悲惨なBADエンドには向かわない、はず……？

カレン・バン (著), スティーブ・マクニーブン (イラスト), デビッド・バルデオン (イラスト)
マーベル怪獣大進撃



あらすじ引用（引用元：上記リンクページより）

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地球に送り込まれてきたこの怪獣達はいったい何だ?

だれがこいつらを制御できるというのか?

アベンジャーズ、チャンピオンズ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、X-MEN、インヒューマンズ…地球のヒーロー連合軍は、奴らがすべてを踏み潰す前に、その進撃を止めることができるのか。

マーベル最強の怪獣軍団が解き放たれる空前絶後の作品がついに登場!

「映画のようなアクション」という誉め言葉では足りないくらいの作品だ
---ADVENTURESINPOORTASTE.COM

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■感想
日本語版タイトルに惑わされず手にとってどうぞ。

というのも、「マーベル怪獣大進撃」というタイトルだけを見て、「ヒーローは好きだけど怪獣はあまり興味がない」と、僕自身が購入を見送ろうとしてしまっていたのです。

ですが、よくよくあらすじを見ると……ヒーロー盛りだくさんのクロスオーバーじゃないですか！

正しい内容は、怪獣VSヒーローたち。それから、怪獣VS怪獣！
お祭り騒ぎというか、いつもの大型ワチャワチャなので、ヒーロー好きの方もぜひお手にとってください。大丈夫です。

「アベンジャーズ、チャンピオンズ、インヒューマンズ、X-MEN…とにかく全員…アセンブル！」

宇宙からどんどん怪獣が降ってきて、それと戦うヒーロー達。
しかし事態は劣勢に。
それを救うのは、紙に描いた怪獣を呼び出すことができるキッド・カイジュウ。

怪獣VS怪獣の、でっかい生き物乱戦大バトル！

これはとにかく映像映えしそうなので、映画とかにしてほしいです。
ドカンバコンと街を壊しながら大きな生物が大暴れするスカっとアクション、どうでしょう？

難しいことは考えずサクっと読めて、スカっと楽しいので、そういうのが好きな方にとてもおすすめです。

クリス・クレアモント (著), フランシス・ムーア (著), クレイグ・カイル (著), クリストファー・ヨスト (著)
ニューミュータンツ:デーモンベア



あらすじ引用（引用元：上記リンクページより）

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かつてダニ・ムーンスターの両親の命を奪ったデーモンベアが、彼女の前に再び姿を現した。
若きミュータントで構成されるニューミュータンツは、ムーンスターを救おうとするが、
それは本当の恐怖の始まりに過ぎなかった…。

コミックアートに革命をもたらしたビル・シンケビッチ担当の表題作を始め、
完結編となる『X-フォース』も収録!

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■感想
全てのコマが見どころと言っても過言ではない。

ニュー・ミュータンツのダニとデーモンベアの因縁を描いたエピソード＋クマ絡みを集めたコンピレーションです。
ストーリー的には前後の流れからのぶつ切りなのですが、今作のみどころは物語ではない（と言っても過言ではない）ので、置いておいて。

今作のみどころは、何といってもビル・シンケビッチのアート。
まさしくアートなのです。

あまりにファショナブルで個性的。１コマ１コマがアーティスティックで、眺めているだけでもため息が出てしまいそうです。
コミックらしいデフォルメがありつつ、アーティスティックなイラストは、どのコマを切り抜いても絵になる。
この大胆な構図、臨場感、迫力。真似しようとしても相当に難しい……。

アメコミに限らず、「絵」というものに関して興味のある方は必見の一冊です。