キャプテンヴェノネイジィ

マーベルグラフィックノベルコレクション


■感想
３６号はアメイジング・スパイダーマン：バース・オブ・ヴェノム

最終話であるスパイディVSヴェノムはMarvel X１０，１１，１２にも掲載されていたたのですが、
それまでの経緯などをわかりやすくまとめたものは初かもしれません。

マーベルスーパーヒーローズ:シークレット・ウォーズ 1
マーベルスーパーヒーローズ:シークレット・ウォーズ ２
の直後、ブラックスーツ（シンビオート）とともに地球に帰還してから、一緒に（？）活動し、交流（？）を深め、そして離れて、それからエディに帰省し……と、その後も長く続くシンビオートとの因縁のはじまりを見れるのは大変良かったです。

もともとは感情などなかったシンビオートがスパイディと過ごすうちに影響を受け、自我を持つのは大変可愛いです。
ペットは飼い主に似る……ではありませんが、懐いていたのかもしれないなと思えたりしました。（寄生なのでそのうち乗っ取られてしまうと懸念されてもいましたが）

物は言わぬがシンビオートが可愛い、と思っている人はぜひこの一冊を入手して存分に愛でてください。

マーベルグラフィックノベルコレクション


■感想
３２号はキャプテン・アメリカ：ザ・チョーズン

他の作品とは繋がりない単独作品のため、これ１冊で読めます。
キャップの単独作品は、キャプテン・アメリカ:ホワイトや、キャプテン・アメリカ：ニューディールも好きだったのですが、今回の作品も非常に好みでした。

社会の歯車とか、平凡な人物とか、すごいことしてるのに自覚が無い人とか。
そういう多くの人、ひとりひとりがみんな英雄で大切なんだと、命をかけて伝えてくれるキャップ。
この作品を読むと、自己肯定感があがるような気がします。

キャップや他のヒーローのことを偉大だと思っていたけど、みんなが同じくらい偉大で尊いんですね。

マーベルグラフィックノベルコレクション


■感想
３１号はブラック・ウィドウ：S.H.I.E.L.D.'s モスト・ウォンテッド

クールでミステリアスなスパイ・アクションもの。
ブラック・ウィドウ（ナターシャ）という存在を雰囲気で表すとこの作品になるのかな、という感じです。
セリフは少ない。でもなんとなく彼女の過去や人物像が見えてくるような。
多くを語りすぎないところもナターシャを主役に据えた作品らしさがあると思います。

本当は何を考えているのか、いろいろと想像を巡らせたくなる余韻が残る作品でした。

イブ・ユーイング (著), クリント・マッケルロイ (著), ジョーイ・バスケス (イラスト), イグ・グアラ (イラスト)
ミズ・マーベル:チーム・アップ

あらすじ引用（引用元：上記リンクページより）

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ミズ・マーベルが二人のヒーローとチームアップ! まず相棒に選ばれたのはスパイダーマン!
ロサリオ博士が開発した新装置“ポリー”が原因でなんと二人の精神が入れ替わってしまう。
そしてその装置を狙う悪党ジャッカルに、慣れない体で彼らはどう立ち向かうのか?
続いてチームアップするのはキャプテン・マーベルのキャロル・ダンバース。
初代キャプテン・マーベルことマー=ベルの出現により、彼女たちは彼の“復讐計画”に関わることになるが……
若きヒーロー、ミズ・マーベルはチームアップして勝利をつかむことができるのか!?

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■感想
「私達、入れ替わってる！？」の王道展開をスパイディとミズ・マーベルでやってみた、の前半。
人気の展開のため、よくあるシチュエーションですが、人気があるのはなぜかと考えるとやっぱり面白いから。だと思います。
いろんなキャラクターの「入れ替わってる」が見れると面白い。もちろんピーターとカマラちゃんのパターンも面白かったです。

大人と子供のそれぞれの立場。最初はお互いに憧れがあったけれど、いざやってみると「もういい、元の自分が一番」になるところまで含めてのお約束。
サクッと楽しめてよかったです。

後半はカマラちゃんとキャロルのチームアップ。
クリーと人種についてのややシリアスを含んだお話でした。

ジェリー・コンウェイ(著), ロス・アンドルー(イラスト)
スパイダーマン：クローン・サーガ・オリジナル

あらすじ引用（引用元：上記リンクページより）

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ピーター・パーカーが愛した女性、グウェン・ステイシー。
悲劇的な死を遂げたはずの彼女が、突然生き返った姿でピーターの前に現れた！　信じがたい出来事に動揺するピーターだったが、その正体は邪悪な科学者ジャッカルが生み出したクローンだった。グウェンへの歪んだ愛情から彼女のクローンを作り出したジャッカルは、スパイダーマンをさらに追い詰める秘策……スパイダーマン自身のクローンを送り出す！　はたしてスパイダーマンは自分と同じ感情、同じ記憶を抱いた、もう一人のスパイダーマンと戦い、勝利することができるのか？

90年代「クローン・サーガ」の原点にして、その後のスパイダーマン史でも重要な役割を果たす70年代のオリジナル版が日本オリジナル編集で登場！

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■感想
この後、何度も何度も掘り返されるスパイディクローン物の原初。
これがなければケインもベンライリーも生まれなかったと思うと感慨深いものがあります。

物語も、昔のスパイディらしいテンポ感とアクションで、懐かしく面白く楽しめました。

グウェンの死を乗り越えてMJと恋人になった直後にグウェンのクローン復活。最終的に大切なのはMJだ、という気づきを得たピーター。

この一連のシリーズに裏テーマを勝手につけるとすれば、スパイディの恋人問題、でしょうか。
ここでスパイディの恋人はMJなのだと、確たるものになったように見えました。