ウォーレン・エリス (著), アディ・グラノフ (イラスト)
X-MEN:アンキャニィ・ジェネシスあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
近代コミックスの萌芽! 新生X-MEN誕生!
謎めいた敵による攻撃を受け、サイクロップスを除くX-MENのメンバーが行方不明となった。
そこでプロフェッサーXは世界各国を周り、新たにX-MENとなるべき者達を集める……。
1975年、一度は休刊したX-MENが、国際色豊かな新メンバーを加えて復活。
複雑に絡み合う人間模様と、幾つもの伏線を張り巡らせた大河ドラマは、年長の読者からも高い支持を受けた。この作品をきっかけに新たな読者層を得た事で、アメリカンコミックスはあり方そのものを大きく変えていくこととなる。
ライターは、後にX-MENの顔となるクリス・クレアモントと、アメコミ界のキーマン的存在のレン・ウェイン。アーティストはデイブ・コックラム。
X-MENファンはもちろん、アメコミの源流を知りたいファンも必読の一冊!
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■感想チャールズが世界各国を巡って新メンバーを集める冒頭から、とてもワクワク感あって面白い!数ページずつでしか語られてないのに、みんなそれぞれ個性あってすごい。
とくにオロロが可愛すぎる。
ケニヤの民族の女神として君臨していたオロロ、
民族に向かっては「参ったぞ。我に何を望む?」とか言ってたのにチャールズにXメン勧誘をされた瞬間「わかったわ、一緒にいく」って古風な喋り方やめて普通になるの可愛いw
キャラつくってたんだね……wX-MEN:デイズ・オブ・フューチャーパストよりももっと前、ウルヴィやコロッサスらがXメンに加入して新生Xメンになるエピソードが掲載。
もしや翻訳で読めるXメンのなかではXーmen 10に収録された#1に次いで古い?クレアモントの序文にて、新生Xメンをつくりあげたことについての熱い自信のようなものが見てとれるのですが、以下引用。
シリーズを通して登場人物は友情を育み、家族のように深い思いやりで繋がっていった。そのような友愛関係を突かれる時こそ、人は本当に脆くなる。(中略)このようにお互いを深く信じる彼らの姿に、読者は心服していってくれたのだと思う。
(中略)私達が腕を磨くにつれ、形ばかりのチームでバラバラに佇んでいたキャラクター達が足並みをそろえ出し、時に嫌々手を結びながらも、最後は皆が本物の家族になった。言うまでもないが、キャラクター達が現在の関係性にどうやって収まったかをファンが議論する時、引き合いにだされるのは、現在の連載作品ではなく、これら初期の作品だ。
というような部分を読んでですね……。感動……したかったけど……
X-MEN:デッドリー・ジェネシスの件があるから素直に感動できねえーっ!wクレアモントも、何十年もたってまさかあんな展開にされるとは思ってなかったでしょうw
クラコア島の話がまさに収録されているこの作品は、デッドリージェネシスを読む前と読んだ後で本当に印象が……変わります。
たとえば、同じように、仲間が袂を分つにしても、
X-MEN:スキズムなどは、スコットにもいろいろあったし、気持ちがうつってゆく過程とか、ミュータント種のこれからについての意見の相違とかそーゆーのあるし……と養護できなくはないけど、デッドリージェネシスは……なんも言えない……。
完全にチャールズからスコットへのエゴに見える……。いや、
チャールズも、過ちを犯す一人の人間だった、という部分が知れてよかったと思うべきなのか。うん、そうかも。
なんかそんな気がしてきた!
ところでこの巻で登場したヴィランが言っていたエンガライおよび石碑から出てきた眷属は、X-MEN:デイズ・オブ・フューチャーパストの最終話でキティが戦っていたものと同じですね。クレアモントが隙あらば登場させていたというお気に入りのやつ。
さて、この巻の後半に収録されたラング博士をはじめとする反ミュータント組織との戦いで、Xメンメンバーは宇宙へ。
ここで起こった出来事が、シーアー帝国編等を経て、ダークフェニックスサーガへと繋がっていくのです……。(関連:
Marvel X10,11,12)
■個人的見どころ逃げ出すネフェリアの飛行機を、みんなが止めるのも聞かずにおいかけるサンダーバード。
(画像は引用です。引用元:ウォーレン・エリス (著), アディ・グラノフ (イラスト)
X-MEN:アンキャニィ・ジェネシスより)
「うるさい、ハゲ!」とまでタンカをきったあげく、爆発に巻き込まれて死ぬ……。無慈悲である。