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キャプテンヴェノネイジィ

翻訳アメコミ(主にマーベル)のレビュー・感想を置くところ。オタクが奇妙なテンションで推しを語ったりするよ! ていうかそれしかしてない! 絶版モノも扱ってます。ネタバレがめっちゃあるのでお気をつけください。

アベンジャーズ:エンドレス・ウォータイム

ウォーレン・エリス (著), マイク・マッコーン (イラスト)
アベンジャーズ:エンドレス・ウォータイム




あらすじ引用(引用元:上記リンクページより)




マーベル・オリジナル・グラフィック・ノベル
キャプテン・アメリカとソーを襲う過去の亡霊とは!?


世界最強のヒーローチームの名をほしいままにするアベンジャーズ。
その中核メンバーたるキャプテン・アメリカとソーに試練の時が迫る。
それは、遠い過去から蘇った忌まわしき亡霊との対決だった。

時は1944年、キャプテン・アメリカはナチの新兵器を追い、ソーは地の竜を追っていた。
この二つの戦いを結ぶものとは何か?そして、そこから生まれた新たなる怪物とは?





***

■感想

「グラフィックノベル」はマンガです!

グラフィックノベルという形式で出版されたので「ノベル? 小説かね?」と思いきや、普通にマンガです。
「コミックは子供のもの」という概念を取り払おうと、内容が大人向けになっていたり、ページ数が従来のものよりも多かったり、広告ページを排除したり、良い紙使ったりして高級感を出したり、と、試行錯誤されて出来たのがグラフィックノベル。出版の形態が違うだけで中身はマンガです。

内容が大人向けというだけあって、ストーリーはシリアス気味ですが、戦う敵は兵器と魔法生物が融合した新生物、というところにヒーローコミックらしさが残ります。
キャラクター同士のやりとりも、コミック形式と比べると皮肉が多いような?(たまたまかな?)

現代で蘇り、なんとか今に適応して生き抜こうとしているキャップの目に、過去の戦争のときの不始末から発生した災難が飛び込んでくる。
今の仲間達は「これは他のところに任せて良い」と、キャップを説得しようとするも「あれは自分がカタをつけなければならない」と強情っぱるキャップ。
「自分に似合うのはあの時代ではないのか? だから過去のものがまとわりついてくるのでは」と、過去にとらわれているキャップの心情を見ていると、なんだかこちらも苦しくなってきます……。

キャップだけでなく、ソーにも関係のあるものだったので、ふたりが出動することを決めて、なし崩しに他のメンバーも出動。魔法生物兵器と戦います。

無事に勝利をおさめ、「(過去の戦争から派生した因縁が)終わってよかった」と安堵するキャップに向かってクリントが言う「世界から兵器やドローンが消えたわけじゃねえ。(中略)終わるもんかよ」というセリフを見ると、タイトルの「エンドレス・ウォータイム」というのがズーンと来る……!

それでも「アンタが甦ったおかげで勝てるかもしれねえって気になるんだ」というクリントの言葉によって、少しだけ希望のある読後感でした。

ほんとうに、いつか全ての戦争が終わって、平和になったら。キャップは現代を受け入れることができるのかなあ……。





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Dr・ドゥーム、シンビオート、ケーブル、ロケット、デップー、スパイディあたりが特に推しです。アイアンマン、タスクマスター、マグニートー、ナイトクローラーもちょろちょろと追いかけてます。

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