■マーブルクロスとは マーベルのアメコミを連載していた日本の雑誌である!!
月刊誌で、17号で廃刊になった。
漫画の他にはグッズ情報や、読者コーナー(なんか懐かしい感じある)などが充実している。
***
■感想
■マーブルクロス7Marvel X 7掲載作品
・ファンタスティック・フォー(前編) ─ Fantastic Four #236 (11/1981)
・スパイダーマン VS. ハルク(読切) ─ Marvel Fanfare #47 (11/1989)
・X-メン:リージョン・クエスト第2話(全4回) ─ X-Men #40 (1/1995)
・ジェネレーションX第2話(全4回) ─ Generation X #2 (12/1994)
格闘ゲームのXメンVSストリートファイターの開発インタビューが載っていました。
今でもMARVEL VS CAPCOM としてシリーズが続く長寿ゲームです。
2Pカラーについての話とか、だんだんお互いの会社の理解が深まって今があるのだな~と思って面白かったです。
あと
マーベルズがカプコンの絵に与えた影響は大きいというインタビューを見て、改めてすごさを実感です。いろんなアーティストのインタビューでかなりの頻度で名前が上がりますよね
マーベルズ。たしかに、結構古い作品なのに全然時代を感じさせない(古臭くない)んだよなあ。
連載作品はどれも面白かったです。
ファンタスティックフォーが特に! なぜか記憶と能力を失い、普通の人として生活する4人。それなりに幸せそうだが、それはドゥーム様の陰謀だった!
小さな箱庭で生活する4人を上から見つめるドゥーム様の図かっこよすぎる!
リージョンクエストは、過去に行ってしまった人たちはみんな記憶喪失に。
(リージョン本人も笑)残った現代組は事態の把握すら出来ず。そこにウォッチャー率いるリランドラが登場。
あとXマンションに残されたセイバートゥースの監視として、
Xーmen 17(マーブルスーパーコミックス)で出ていったウルヴィが帰ってきました。居なかった間の彼の冒険はサラっと解説つき。
ジェネレーションXは敷地内にあらわれた謎の女の子(ペナンス)が治療室から脱走。
ファンフェアはスパイディVSハルク。
ハルクが宇宙生命体に寄生され暴れまわるが、スパイディの風邪がハルクにうつって落ち着く話。冷静に考えると
「なんじゃそりゃ」て感じですが
(またスパイディ風引いてる! 関連:
スパイダーマン3(光文社)、
スパイダーマン7(光文社)など)アクションが派手だったので楽しめました。
■マーブルクロス8Marvel X 8掲載作品
・ファンタスティック・フォー(後編) ─ Fantastic Four #236 (11/1981)
・ウルヴァリン(読切) ─ The Uncanny X-Men #205 (5/1986)
・X-メン:リージョン・クエスト第3話(全4回) ─ The Uncanny X-Men #321 (2/1995)
・ジェネレーションX第3話(全4回) ─ Generation X #3 (1/1995)
Xメンは記憶を失ったまま過去で生活しているメンバーのもとにケーブルがやってきて強制的に目的を思い出させます。
ジェネレーションXは逃げ出したペナンスがチェンバーと心を通わせることで落ち着いて仲間に。
ところで、ファンタスティック・フォーが面白すぎる。もちろん他の作品も面白いのですけど、リージョンクエストとジェネレーションXがシリアスやってたので、そのあとに来たFFの
「真顔でギャグやってる」感がとてもwwwwん~~~!! 好き!!
前巻で「リード達の精神が人形にいれられて箱庭で生活させられてる」というのが判明したのですけど、リード達本人はそれに気付いてなくて、「この生活が現実だ」と思い込んでいました。
それが、「実は本当の世界はここじゃない!」って気がついたところから今回続きがあったのですが。
リード「さすがだなドゥーム! これからどうするつもりだ!?」
ドゥーム「何もする必要はあるまい? すでに全てが終わっている。貴様らは完全に幽閉されている。もはや余の敵では無い。ただの玩具だ! 苦しゅうない、その模型の街で人形ともども平穏な余生を送るが良い」ドゥーム様良い人すぎない!?!?!?!?!(彼、FFを幸せに生活させるの好きですよね!? 関連:
ファンタスティック・フォー1(光文社))
どうしてなんでしょうね、この御方のこの……悪になりきらない感! 最高かよ可愛いかよ!
長年の敵に「平穏な余生を送るが良い」ても~~! 幸せを提供している。さすが善良な君主……!
しかもベンはマジで「この世界のままのほうが」って言ってますからね。盲目の恋人の目が見えるようになっていて、怪物みたいな自分の外見が治っている世界ですから、そりゃまぁ心惹かれるわなあ。
ところで今回、FFの四人がドゥーム様を倒すためのキーになったのが「普段のドゥーム様のクセ」なんですけど、
ドゥーム様のクセを熟知してるリード……w
きみたち、お互いのこと気にしすぎだよぉw
ノリも軽めでとても面白かった! 翻訳が少ないので分からないのですが、FFはわりと普段からこーゆー軽いノリが多いのかな。シビルウォーのタイインでも記念日を祝ってもらえなくて拗ねてるリードがいましたよね。(関連:
ファンタスティック・フォー:シビル・ウォー)
最後の読み切りはパワーパックの末っ子とウルヴィの仲良しお友達エピソード
(シリアス)。
猛吹雪のなかパンイチで歩くウルヴィ、どこかネイモアさんを彷彿とさせる……wあと企画のイラストコンテストの結果発表も見てて楽しかった。みんな絵がうめえな。
それからクリスクレアモントのインタビューもありました。
■個人的見どころ一歩間違えたら通報されそうなウルヴィ。半裸の男性と小さな女の子の2ショット……。
(画像は引用です。引用元:
小学館プロダクション マーブルクロス8より)
■マーブルクロス9
Marvel X 9
掲載作品
・ウルヴァリン(読切) ─ Wolverine #90 (2/1995)
・ケーブル(読切) ─ Cable #20 (2/1995)
・X-メン:リージョン・クエスト最終話 ─ X-Men #41 (2/1995)
・ジェネレーションX最終話 ─ Generation X #4 (2/1995)
エイジ・オブ・アポカリプス大特集号。
リージョンクエスト、ジェネレーションXの連載が一区切りになり、残り枠もウルヴィの読み切りということで、エイジ・オブ・アポカリプスに続けるためのきりの良い号、みたいな感じ。
しかしこれウルヴィの読み切りがあんまり読み切りっぽくない。
セイバートゥース殺しちゃったのかどうかもよくわかんなくて「えっ、続き無いの!?」って思った……。
(あとで調べてみたら、殺したか刺したかして、ウルヴィの対処を他のメンバーが話し合うシナリオが次巻で続いている様子)
ウルヴィVSセイバートゥースの決着自体はこの巻でついたから読み切りでいいっちゃいいのか。
ジェネレーションXも物語のキリとしては前号で終わっといても良かった気がするんですがこれはまぁMARVEL公式の刊行でここからエイジオブアポカリプスに続いてたんだから仕方ないかな。
ケーブル#20はリージョンクエストのエピローグなんだけど終わっていく世界でみんなが愛する人と一緒に終焉を見つめるという切ないENDで、このまま物語終わっても良さげな。(BADENDなのだけど終わり方としては嫌いじゃない)
全体的にシナリオが重い回ばかりで、読んでて肩がこったのだけど、全部ここからあの絶望的開始のAoAに続いて最終的に世界が救われる、と考えると、アリ。
上に向かっていくのが分かっている状態での、「今がドン底!」て感じを堪能できますw