ブライアン・マイケル・ベンディス (著), オリビア・コワベル (イラスト)
X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・Mあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
このままでは、宇宙の成り立ちそのものが危うくなる。現実改変能力を暴走させたスカーレット・ウィッチの処遇を決すべく、アベンジャーズとX-MENは会合を開いた。かつての戦友の運命を巡って議論が紛糾する中、……白い光が世界を包み、次の瞬間、世界は生まれ変わった。
ハウス・オブ・M、Mの治世。それは一切が異なる世界。人類は磁界王マグニートーとその一族に支配され、ミュータントばかりが繁栄を謳歌していた。ミュータントの支配に抗うのは、ほんの一握りのレジスタンスだけ。そんな中、唯一、過去のあるべき世界の記憶を取り戻したウルヴァリンは、マグニートーの治世を突き崩すべく行動を開始する。
全てのマーベルファンに贈るクロスオーバー超大作、ここに登場!
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■感想誰も、悪くない……。マーベル作品を追う上で絶対はずせないのがこのハウスオブM。
ワンダ(スカーレット・ウィッチ)が現実改変能力を暴走させてしまい、最終的に
「全世界からほとんどのミュータントが能力を失ってしまう」という、その後の展開にめちゃくちゃ大きな影響を残す作品。
ごちゃごちゃしすぎてきたからまた設定リセットしたくなったんだね。アメコミではよくあること。内容なのですが、なんかこれ、別に誰も悪くないんですよね……。
事件を起こしたワンダと、そそのかしたピエトロはみんなの幸せを願っただけで。悪意はなかったんですよね。
せっかく生まれた子供を失って、しかも仲間だった人たちに殺されそうになって、っていう境遇を考えると、ワンダの身に降り掛かる不幸がかわいそうすぎて、一概に悪だとして責めるなんてできない気がします。
改変された世界で王様になっていたマグニートーも、「ピエトロがワンダをそそのかした」と知って、「そんなことしちゃいかん」と怒ったわけで、子供のしたことに責任をとろうとしていたようにも見えるし……なのにもとに戻った現実で能力失ってただのオジサンになってしまったのかわいそじゃない? この人も別に悪くはなくない?
あとは完全とばっちりで、幸せなIFの記憶持ったまま元の現実に戻ってきちゃったスパイディもかわいそう……。
(だけど彼はむしろ不幸芸人みたいなところあるから不幸なほうが「いつもの」感ありますね……w)キャップがただのオジイチャンになってたのとかも哀愁漂う……。みんなの願いが叶った世界で普通の老人として暮らしていたってことは、キャップはそれを望んでいたってことなのか……。
はじまりから終わりまで、全体的にすごく切ないわぁ……。
個人的には、
ミュータント優勢と見たらすぐミュータント側についたけど、マグナスの失脚を虎視眈々と狙うドゥーム様がやはり流石で素敵でした。
いかにも彼らしい。そーゆーところが好き……!!
こうして物語は
コレクティブへ続きます。