マーベルグラフィックノベルコレクション■感想
42号はキャプテン・ブリテン:クルックド・ワールド。
キャプテン・ブリテンはこれまでに翻訳がほぼ無く、また本誌も途中からはじまってしまうので、これまでの流れや設定の情報を飲み込むのに少し時間がかかるかもしれません。
が、分からないままにでも読み進めていれば徐々に理解が可能です。
大きな流れとしては、キャプテン・ブリテンと、彼をつくりだした魔術師マーリンの物語。
それを、サイビオート・フューリーとの対決というエピソードで描く。といった感じでしょうか。
本誌のメインはサイビオート・フューリーに関係する一連の物語が集められたものになっています。
この一冊でブリテンの全てを理解は到底できませんので、少しの人となりや重要な登場人物を一部知れるもの、として受け止めると良いかも。
見どころは冒頭の解説にあったとおり、ページが進むにつれてどんどんとコミックの表現が変化しているところだと思います。
古いコミックといえばモノローグやセリフの説明文が多いのが特徴ですが、その形式からだんだんと今風に絵で魅せる形式に変化しているのが非常に見応えがあります。
ところで、「手を岩にたたきつけて堅くすることで、手でものが切れるようになる忍術」を使う人がいたのですが、忍者のイメージってそんな感じなのか。と、なんだかおもしろかったです。