マーベルグラフィックノベルコレクション■感想
13号はアメイジング・スパイダーマン:クレイヴンズ・ラストハント
始まって数ページの、死を意識して涙するクレイブンの表情で、名作と呼ばれる所以がわかったような気がしました。
人生の意義を人間社会で見つけられず足掻いていたクレイヴンにとっての満足とは。
誇りとは。
人間であるかぎり、誰しもが逃れることができない「死」というもの。
それを間近に感じたときの恐怖と、残りの人生をどう生きるか。
また、自分だけでなく、周囲の近しい人に死の影があったときに、はたして自分はどう思うのだろうか。
そのようなことを考えさせられる物語だと思いました。
死ぬまでに何かをなせるのか、どのように生きるべきなのか。
これからの人生で、進む先に迷ったとき、自分は何を大切にすべきなのだろうか。
そんなときに、この話を思い出すのかもしれません。