チップ・ズダースキー (著), マーク・バグリー (イラスト)
スパイダーマン:ライフストーリー あらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
1962年にマーベル・コミックスに初登場したスパイダーマン。 この親愛なる隣人は、今までコミックスの暗黙の了解として、年を取ることはほとんどなく、若々しい姿での活躍を見せてきた。 しかし、もしも彼が現実世界の時の流れと成長していったら……? ベトナム戦争やシビル・ウォー、宿敵ヴェノムとの邂逅など、スパイダーマンに関連する重要なエピソードも網羅しながら、スパイダーマンの一生が描き出される。 人生の旅路の果てに、彼は一体何を思うのだろうか……。
■感想
スパイディが、おじいちゃんに……!キャラクターが歳をとらない、サザエさん形式とも呼ぶようなシステムのアメコミ。(一部、キャップなどはおじいちゃんになったり若返ったりしてますが)
そのなかで、もしリアル時間とともにスパイディが歳をとっていったら? という発想の一冊。
もうすでにこのコンセプトが面白いです。読む前から面白いて。反則か!
ピーターが歳を取るなら、周りの環境ももちろん変わるわけで。
「そう来たか!」の連続です。
フラッシュをはじめとして、「あの人が、こんなことに」という驚きばかり。特に好きだったのはオットーです。やっぱり彼はスーペリアだった……カッコ良かったです。
「あ、そこは正史と一緒なんだ!?」という驚きもたくさんあって、さらには「正史とIFを混ぜてそういう展開!?!?!?」という部分もあり。最後まで全く飽きません。
スパイディのたくさんの正史エピソードから少しずつ取り入れ、改変されて進む本作で、読み進めていくうちに僕が特に気になったのは「
スパイダーマン:ワン・モア・デイ」。あるのか、ないのかとハラハラしながら読みました。
皆さまもお気に入りエピソードを思い浮かべながら読んでみて欲しいです。
正史との差を楽しむためにも、できるだけ正史を知ってから読みたい一冊なので、最初に手に取るにはおすすめは出来かねますが、面白いのは確かです。シリーズのファンであればあるほど楽しめる、通好みの味わい深い一冊です。
ピーター死すとも、スパイダーマン は死なず!!!!!!!