トム・キング (著), ガブリエル・ヘルナンデス・ワルタ (イラスト),
ヴィジョン 1あらすじ引用(引用元:上記リンクのアマゾンページより)
誰も見たことのないスーパーヒーローコミックがここにある。
練りこまれた緻密なプロット。読む者の胸をえぐるような衝撃の展開。
現役最高のコミックライター、トム・キングによる
サイコロジカル・ファミリーホラー、
ついに日本上陸
狂気のアンドロイド、ウルトロンの手で生み出されながらも、創造主に背を向け、正義の列に名を連ねた人造人間、ヴィジョン。最も高潔なアベンジャーとして知られる彼は、ワシントンD.C.への転任を機に、人造人間の妻と二人の子供を迎え、≪人間らしい≫暮らしをしようと決心する。かくして、≪普通≫であろうとする4体の人造人間の暮らしが始まったが、ある事件をきっかけに彼らの生活の歯車は狂い始める。そして恐るべき悲劇が--
元CIAという異色の経歴を持つ著者が送るアイズナー賞受賞作。(全2巻)
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■感想シュール。ヴィジョンが一般ののどかな地区に引っ越してきて、妻&息子&娘(今回初登場。あらたにつくられたシンセソイド)と家族でふつうに暮らす……という、機械と人間の噛み合わないほのぼのコメディとかでも全然読めそうな設定で
まさかのホラー(ミステリ?)を持ってくるところ、天才か……!
引っ越してきたヴィジョン一家にご近所さんがクッキーを持って挨拶にくるところからはじまるのですが、「よろしくね~」ってなごやか(ではなかったかもしれないが)に挨拶したあとに
「ただしこの二人は死ぬ」ってソッコーでモノローグが入るから一瞬で目がはなせなくなりました。
ご近所さんがくれたクッキーをすぐゴミ箱に捨ててるのとかもシュール……。
表紙めっちゃなごやかに笑ってるのに内容キッツ!(おもしろい)
ヴィジョン一家は「ふつうのにんげんみたいな暮らしがしたい」という希望を持っていますが、周囲からの彼らへの扱いは「にんげん」としては扱ってくれません。
そんなズレを感じるなかで、ヴィジョンの妻はとある秘密を抱えてしまいます。
それがな……
それがめっちゃ人間っぽいんや!!!!!!夫にバレたくないから必死に秘密を隠し通そうとする妻。その行動はもう人間では??また、妻だけでなく子供達やビジョンもすごく人間らしく描かれていると思いました。
人間とのズレを描きながらも彼らがヘンテコリンにうつるのではなく彼らもまた人間に見える的な……(説明下手くそですけど伝わってますかねこれw)
そしてひとつ秘密ができればそれは次に次にと大きくなるのは世の理。
「ふつうのかぞく」になりたかったのにだんだんと綻びはじめ、家族は壊れてゆくのですが、
「壊れれば、なおせばいい」という決断をしたビジョンは……
というところで次巻に続く。
二巻出てからよめばよかった! 気になります!
最後アベンジャーズ集結してたのでヴィジョン一家VSになるのかな……?
次→
ヴィジョン 2