カレン・バン (著), サルバ・エスピン (イラスト)
デッドプール:バック・イン・ブラックあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
1984年の『シークレット」ウォーズ』の裏で、デッドプールも密かに活躍していた――。
スパイダーマンに拒絶されたエイリアン・コスチューム、シンビオート。
その後、エディ・ブロックを最初の宿主に選び、ヴェノムとして知られることとなった……のだが、実はその前に、あのデッドプールに取りついていたのだ。
黒いスパイダーマンとして活躍することになったデッドプールとシンビオートだが、彼らがうまくやっていけるか、その結果は火を見るよりも明らかだ。こんなにうまくいかない共生関係、きっと見たことないはず。
***
■感想優しい世界。シンビオートがスパイディから離れたあと、エディに取り付く前に実はデップーに取り付いてたんだぜっていう話です。
シンビオートにとりつかれたデップーは白黒スーツでスパイディと勘違いされ、ブラックキャットと共闘したり、クレイブンに狙われたり。最初はふたりはうまくやっているように見えたのですが……最終的には袂を分かちました。
「うまくいかない共生関係」とありますが、それは嫌いだからとかじゃなく。スパイディを憎みたいシンビオートと、憎みたくはないデッドプールの考えの違いで。そこ以外は結構良い関係だったんじゃないかと。
根本的な意見の相違でうまくはいかなかったけど、憎いとかではないので、共生を解除したあともデップーはシンビオートの幸せを願っていて、とても優しくて切ない世界……。
シンビオートとしては、
リーサルプロテクター(映画ヴェノムの原案のひとつとされている)よりもこっちのシンビオートのほうが映画のシンビオートに近く感じました。シンビオートが何を考えてるか、ちゃんとひとり(?)のキャラクターとしての意志が伝わってくるし。
いろいろと考えてしまう一冊でした。面白かったです。