ジェフ・ローブ レイニル・ユー エド・マクギネス ジョン・ロミータJr. デビッド・フィンチ ジョン・カサディ
フォールン・サン:デス・オブ・キャプテン・アメリカあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
もう一つの『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』の物語
キャプテン・アメリカの死は彼に関わった者達の胸を激しく揺さぶった。
ウルヴァリン、アベンジャーズ、ホークアイ、スパイダーマン、アイアンマン……キャプテン・アメリカが死んだ日、彼らは何をしていたのか。
各々の立場から稀代の英雄の死を描く。
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■感想キャップの死を、数人のヒーローからの視点でで描いた作品。
この作品は、「死の受容のプロセス」になぞらえてつくられていて、
否定→焦燥→取引→落胆→受容 という段階をたどる。
それぞれのプロセスにあてはめられたヒーローがイメージぴったりすぎる……!キャップと同じように長く生きていて、何度も「死んだと思ったら死んでなかった」を経験しているからこそ今回も否定的にとらえるウルヴィ。自分の目で死体を見るまで信じないというところにブレの無さを感じる。
キャップの死について気持ちの整理ができず、戦いやカードなどで気をまぎらわせようとするたくさんのヒーロー達。
自らの喪失感を代役で埋めようと試行錯誤するトニー。
キャップの死によって、過去に身の回りでおきた死について思い出し、自分を責めるスパイディ。
そしてお葬式。
ファルコンの演説は本当に泣ける……。キャップのこれまでの活躍を回想しながら、彼と関わった人が順々に起立していき、最終的に全ての人が立ち上がる。彼によってみんながひとつになったことが証明されるという演出が素晴らしいです。
巻末にはキャップのオリジンがオマケで収録。
さすがクラシック。ストーリーが完全にダイジェストだ!キャップのためにあるような一冊でした。