ポール・ジェンキンス (著), ジェイ・リー (イラスト)
インヒューマンズあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
成人の際にテリジェン・ミストを浴びて特殊能力を開花させる超人類インヒューマンズ。
インヒューマンズを統べる声なき王ブラックボルト。 兄であるブラックボルトの王の座を狙う弟マキシマスが、地下労働者達を率いてクーデターを画策する一方、 地上からは人類が、バリア・ドームで守られた首都アティランへの侵攻を開始した!
内外からの攻撃を受け絶対絶命の危機に陥るインヒューマンズ…。 苦悩するブラックボルトは如何にして状況を打破するのか!? 1999年にアイズナー賞を獲得した人気読み切り作品が初邦訳で登場!
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■感想キャラクターの個性にワクワクし、ボリュームたっぷりの物語にカタルシスを得る。鎖国のような体制をとり、いまいち謎の多かったインヒューマンズの詳細が垣間見れる一冊。
ひとりひとり違う能力を持つっていうところはミュータントやスーパーヒーロー達と同じだけど、偶然などで能力が発言する彼らと違い、インヒューマンズは全ての国民がある年齢に達すると儀式をして能力の発現をさせます。
能力ガチャ。物語は序盤からずっとマクシマスや人間にアティランが責められる様子が描かれていて、「いつ反撃するんだ~」と焦らされまくります。
ページ数も300ページ近くあり、ともすれば辛気臭いのですが、ところどころコミカルな描写を挟んであって読みやすい。
ロックジョーが主体の回は犬の気持ちがキャプションになってて可愛かったw
あとはトライトンと人間の触れ合いの回も印象的でした。あの回だけでも一つの物語としてじゅうぶんに面白いヒューマンドラマだった。
そしてブラックボルトの真の狙いが明かされて攻勢に出たときには気持ちよさがこみ上げてくる。
どうせならブラックボルトが声を出して反撃するところも見てみたかったけど、最後まで沈黙は守るところがブラックボルトなんだよなあ。キャラクターにブレが無いようにというのを優先した結果かな。いつか大暴れするブラックボルトがみたいw
マクシマスの道化っぷりが全力で表現されているアートも良いです。変なポーズでちょくちょく笑わせてくるw
道化は笑わせるのが職業なわけなので、正しいのですが。
(画像は引用です。引用元:ポール・ジェンキンス (著), ジェイ・リー (イラスト)
インヒューマンズより)