フロントライン:シビル・ウォー Book1フロントライン:シビル・ウォー Book2あらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
一般人の視点からシビル・ウォーを紐解く
スタンフォードを見舞った未曽有の悲劇に、人々は”超人”と共存する事の意味を改めて思い知った。
人々を包む不安はやがて「超人登録法」へと結実していく。
超人と常人に新たな境界線が引かれた今、合衆国は如何に変容していくのか…。
「シビル・ウォー」をジャーナリストら、一般人の視点から描いた意欲作。
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■感想二冊まとめて全体的な感想。
一般の人の視点から見たシビルウォー。主人公が二人のジャーナリストなので、結構政治というか社会情勢的な面に視点があり、日本人の感覚とは違う部分もあるので、没入度はあまり高くないかも。
4つの視点から物語を描いたオムニバスですが、1号に4つの視点がちょっとずつ入ってるから、毎号3~4回の視点切り替えがあり、少々読みづらい。それぞれの視点ごとにまとめて収録してくれたら読みやすかった気がする。
グリーンゴブリンが復活したから記事を書きたいと言うユーリックに、「本物かどうかわからんからダメだ!」と怒鳴り散らすジェイムソン氏。押し問答の末、ユーリックが
「とにかく奴が本物なのはこの顔に鼻があるのと同じくらい確かだ!」と言うと
「そこまで確信が?」ってちょっと揺らぐところなんか笑ってしまったw
「顔に鼻があるのと~」って言い回しがすごく気になったのでそういうことわざか何かがあるのかと思って調べたけどHITせず。ユーリックが考えたのかな。信憑性を主張したいときに使いたい言い回しw
あとは、
ヒーロー達がめちゃくちゃにした街を「どうせまたすぐ吹き飛ばされる」と思いながら再建する人々にも笑ったwブラックジョーク!
と、ほんの少し皮肉で笑えるところはあったけど、全体的にはめっちゃシリアスで重い。
とくにスピードボールの選んだ道がヤバイ。業が深すぎる。
気が狂ったと言われてもおかしくない。
二人の記者がたどり着いた結論には感動してしまった……。
ファンタスティック・フォー:シビル・ウォーで感じたトニーのしんどさ再び。
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勝ったところで奴は多くを失うと、果たして何人が思い至るものか
シビル・ウォーに深く食い込んだ記者ふたりがこの少数の「気づいた人」になった展開すごいと思う。
彼らもまた「これを記事にしよう!」って浅はかな善意をおこすわけでなく、誰にも言わないという選択をとったところに、ここまでたどり着いた頭の良さを感じる。
知っただけでじゅうぶんな重荷だから、一緒に背負う覚悟みたいなのが見れてかっこいいと思いました!