J・マイケル・ストラジンスキー、ドウェイン・マクダフィ、マイク・マッコーン
ファンタスティック・フォー:シビル・ウォーあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
Mr.ファンタスティックの知られざる苦悩が今明かされる!
超人登録法制定の衝撃は、ヒーローの代名詞たるファンタスティック・フォーをも直撃し、各々の心はかつてない動揺に揺れる。
登録法に賛成し、その徹底に尽力するリーダーのMr.ファンタスティック。
しかし、仲間達の心は徐々に離れていき…。
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■感想ベンってばほんと良い男だよ……。FFの面々のシビル・ウォー。本編であまり出番がなかったシングがこちらではものっっっすごく良い味出してます。
ベンは、愛国心はあるけど、かといって法がなんでも正しいとも思えない。どっちにつくとなっても自分の信念に反する部分が出てくる。というわけで、
「じゃあもういっそ登録法のないところへ行く!」って国外逃亡wそしてフランスへ……。二択の問題に第三の答えを出すところが破天荒でかっこいいw
けれどもフランスでするのはやっぱりヒーロー活動で、彼も他のヒーロー達と同じく、人を救いたいと一番に思っているのが伝わってきます。
それと人情にあふれて身内にすごく優しくて甘いところも良き。ベンはずっと変わらず古き良きヒーローだなあ。
フランスのヒーロー達との絡みはめっちゃギャグで笑ったw
ヒーローがまずDCヒーローのパロディだし、フランスをめっちゃ皮肉ってて、
とにかく愛とか芸術とか言っとけばフランスだろ? みたいな感じがブラックジョークwリードは……しんどい。というかリードの話のトニーがしんどい。
トニーのしんどさは
アイアンマン:シビル・ウォーでさんざんしんどがりましたが、今回もしんどい。
実はトニーだけでなくリードも「人類の暗い未来」に気づいていて、それを回避するために登録法に加担していたことが判明。
(
アメイジング・スパイダーマン:シビル・ウォーで語ってたオジサンの話もウソではないと思いますが)
で、トニーが気づいた未来について、リードはそれを数式に起こして計算し、同じ未来をみる。
しかし自分の計算に自信がもてず、それをマッドシンカーに見せたところ、シンカーはトニーのことをこう評価する。
「実に賢く……そして愚かしい男だ。完全に自分を殺し尽くさねば叶わぬ未来なのだぞ。例えばスタークはこの式に適う繊細さこそ持ち合わせぬが…その分、胆力がある。類稀な政治力を備え、先見の明にも優れている。自分の進む未来に自分の居場所はないと気づいているだろう。その犠牲が分かった上で必要だと割り切り、事をすすめる。勝ったところで奴は多くを失うと、果たして何人が思い至るものか」これ……ッしんどい!
トニーが世間から批判され、親友を失い、それでも登録法をすすめなければならない……そして人類を救ったところで、そこにトニーの居場所は無く、彼の偉業を称える人もいない……。それがわかっていても強固な手段に出なければならない……。
トニーの肩に人類の未来がかかってる……。
たった一人の男が背負うにはあまりに重荷すぎるし「いっそ世界と一緒に俺も滅ぶ!」てヤケになってもおかしくないと思うのですけど
トニーは多くをうしなってでも人類を救おうとしている……。ヤバイ。
これは、同じものを見たリードにはそばにいててあげてほしい……。トニーが多くを失ったことに気づいてあげられる数少ない人なんだから……。
閑話休題。
シビル・ウォー最終話タイインめっっっっっちゃロマンチック! 可愛い!! カップル! 可愛い!!!!
リードがスーに告げる愛の台詞。
「自分の中にある空虚さを埋めようと、知識を詰め込んできた。手当たり次第に学びはしたが、それでもまるで足りなかった。その穴を君が満たしてくれた。君と会って、初めて生を実感できた。君無しには死人も同然さ」これっ……最高!!!!
天才キャラが理解者が少ないゆえに孤独で、死んだように生きてて、それを異性と出会って生きる意味を見出すやつくっっっっっっそ好きのやつ!
それ……それめっちゃ性癖にささるやつ!
(そのシチュが好きすぎて自分でも小説と漫画をかいているマン)
リードのこの告白がまさにそれすぎて非常に良いです。リードとスーはほんとうに良い夫婦……。
オマケ収録はFFが45周年記念のギャグ回w
全力でギャグやっててめちゃくちゃ面白いw
みんなが祝ってくれないことにスネまくって引退まで考えるリードw
街がモールマンに襲われたために救援要請が来るが
「たまには他のヒーローが救えばいいんだ!DCとか!」って煽りすぎw
スタンリーのカメオ出演のメタネタも良かったです!