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キャプテンヴェノネイジィ

翻訳アメコミ(主にマーベル)のレビュー・感想を置くところ。オタクが奇妙なテンションで推しを語ったりするよ! ていうかそれしかしてない! 絶版モノも扱ってます。ネタバレがめっちゃあるのでお気をつけください。

サノス・ライジング

ジェイソン・アーロン (著), シモーヌ・ビアンキ
サノス・ライジング




あらすじ引用(引用元:上記リンクページより)




比類なきヴィランとして宇宙に君臨するサノス。
破壊の申し子である彼がすべてを賭け、その行く手をおびただしい血で染め上げながら求め続けたものとは? その数奇な運命は一人の男の人生を変えただけでなく、銀河を変え、マーベル・ユニバースを永遠に変えてしまった!



生まれた瞬間に母親に殺されそうになったサノス。その記憶は封印し、子供時代を過ごす。
天才的な頭脳を持ち、種族のなかで異様な容姿をしているにもかかわらずたくさんの友達をつくり順調な子ども時代を送っているかのように見えたが、ある時、判断を間違えて、友人達をみんな(直接では無いにせよ)殺してしまう。

それからと言うもの、天才すぎるがゆえに、何をしても張り合いがなく、生きる意味を見失い、徐々に感情を失って行くサノス。
彼は愛を求めていた。それを手にするために、殺戮を繰り返す……。


***

■感想

サノス、性癖に刺さる……!

ぐううう! サノスウウウウ!! かっこいい……。はぁ……(ため息)
感想なんで。これ感想なんでものすごく好き勝手に手前味噌な話をしますけれど。僕、気が狂った男とか感情の死んでる男とか好きなんですよ……。小説とか漫画とかをかいていて、一次創作をしているんですけど、そのメインキャラにもなんか少し似たような男がいるんですよ。
なのでついついこの、サノスを、そのキャラと重ねてしまう部分があって、クウウウ!!!!!!!(ギリギリギリ)好きだぜ……。

いや~~ なんといいますか、順調に彼の心が死んでいく様がとても……良いぞ……!
サノスは何度も、愛を知るため、家族を持とうとするんですよね。でもそれが毎回失敗する報われ無さ。

サノスが愛しているとされる「デス」が、彼にしか見えないイマジナリーフレンドとして描かれていたところにもまた業の深さを感じる。
狂った彼が生み出したそれは、「彼女の愛をえるため」だとして自らの過ちを少しでも軽く思いたかったんだろうか。
「いつまで、どれだけ殺せばいい」と苦悩する姿にその一端が見えたような気もする。

サノスは、たくさんの女性に愛されていたんだと思うんですよ。
でも彼にとっては、過去のトラウマからなのか何なのか、その愛を信じられなかったんですよね。天才ゆえに誰からも理解されなかったというのもあるのかな。
サノスが彼女らの言葉をもう少し受け止めていれば満たされたかもしれないのに、自分でつくって、自分で壊して、そして嘆くのが最高に……何もならなくて……好きだ。

自分というものを探し続ける、サノスの哲学。そこには常に破壊がつきまとう。業の深い男……。はぁ……。(ため息)

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Dr・ドゥーム、シンビオート、ケーブル、ロケット、デップー、スパイディあたりが特に推しです。アイアンマン、タスクマスター、マグニートー、ナイトクローラーもちょろちょろと追いかけてます。

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