光文社 マーベルコミックス
スパイダーマン
あらすじ(巻末の解説より一部抜粋引用)
それにしても、この第8巻では、ピーターのなげきもまったくもっともで、忍耐の限界を超えているようです。なにしろ、こともあろうに、メイおばさんが宿敵ドクター・オクトパスと結婚しようとするのですからね。
さらに、石あたまの怪人ハマーヘッドも加わっての混戦で最後には、原子炉の大爆発。
そのうえさらに、いよいよグリーン・ゴブリン二世の登場です。
***
■感想■一話 悪人だと疑われてパニッシャーと戦う話。
パニッシャーさんもさすがヒーローです。まったく人の話を聞かずに襲いかかってきます。
(関連:
スパイダーマン4(光文社))
■二話 これまでの伏線が結構たくさん回収された回。
・企業に開発を頼まれて、ちょっとずつヒューマントーチと一緒につくっていたスパイダーモービルが完成。
無免で乗り回すスパイディ。カナダの弁護士からおばさんに届いていた手紙の謎が解ける。どうやらおばさんはウラン鉱と研究施設つきの島を相続していたらしい。
それを狙ってドックオック(ドクターオクトパス)はおばさんと結婚しようとするも、ハマーヘッドがやってきて妨害。おばさんを守りたいスパイディも戦って、最終的に島が爆発。
おばさんとスパイディは先に脱出していたがドックオックとハマーヘッドは消息不明に。
ところでおばさん、この島、誰から相続したんだろう??相続が判明したその回で大爆発する島の扱いよ。 (画像は引用です。引用元:
光文社 マーベルコミックス スパイダーマン8より)
ご覧のとおり、木っ端微塵。こまけぇこたぁ、いいんだよ!ってことですかね……。
■三話 放射能研究のせいで全身燃えてるヴィランが登場。ピーターの高校の同級生だったリズの義理の兄で、モールトンマンと名乗る。熱すぎて身体がドロドロ……。
■四話 友達と客船クルーズしていたピーターだったが、そこにタランチュラなるヴィランが船ジャックに来る。ピーターはスパイディに変身して戦うが、クモ糸の液がきれてしまって一度家に帰ることに。
しかしその姿をハリーに見られてしまう。グリーンゴブリンの件でハリーはスパイディを恨んでいて、スパイディの正体を知ったハリーは2代目ゴブリンとして戦う決意。
タランチュラと船上戦闘してたら突然パニッシャーがあらわれたところが面白かったです。
「とつぜん処刑屋のパニッシャーが現われた」(魔物とエンカウントしたときみたいな)
(画像は引用です。引用元:
光文社 マーベルコミックス スパイダーマン8より)
「とつぜん」のキャプション文字のとおり、本当に何の前フリも無く……w
■四話 ゴブリンと化したハリーと戦う話。
ハリー、もう、完全にヴィランです。ピーターだけでなくおばさんまでも殺そうとする。人を殺すことや盗みをはたらくことにまったく躊躇が無いです。
最後は警察に捕まりますが、そこでハリーは「スパイダーマンはピーターだ!」と主張します。「なぜ分かるんだ?」と尋ねた警官に向かい、
「それはぼくが ゴブリンだからさ!」(ドヤアアア!) (画像は引用です。引用元:引用元:
光文社 マーベルコミックス スパイダーマン8より)
こんだけ犯罪おかしたあとに堂々たる告白!逆に清々しい。集中線の効果がまた颯爽とした感じがしていいですね。
しかしハリーは最近ずっと神経衰弱やヤク中だったこともあり、
「頭がおかしいんだ」と一蹴されてしまう。
無情だなあ……。これが憎しみの連鎖ってやつなのか。
■五話 ハリーのせいでアパートが爆発して住むところがなくなったピーターは、高校時代の同級生のフラッシュの家に住ませてもらうことに。引っ越し初日、その近くに住んでいたマインドワームなるヴィランと戦闘し、勝利。
■巻末付録として、サンディエゴ・コミコンのレポートが。ジャックカービイやジムステランコの写真、そしてヒゲの無いスタン・リーも!
■ここで最終巻、おしまい!!光文社マーベルコミックスシリーズのなかで一番巻数が多かっただけあって、かなりたくさんのエピソードを楽しめるシリーズでした。
グエンの死や、スパイダーモービル製作、腕が六本、ブラックウィドウのコスチュームチェンジやメイおばさんとドックオックの結婚など印象深いエピソードがたくさんで満足感あります。
登場ヴィランもキングピンからはじまりミステリオ、ドクター・オクトパス、ヴァルチャーにグリーンゴブリン、クレイブン等々、現代でもじゅうぶんに知名度のある有名どころが多く。
欲を言えばこのあとフラッシュとピーターの共同生活なんかも覗いてみたかったなあ。
それと……エージェントヴェノム翻訳ください……!w