ゼブ・ウェルズ他 (著), アダム・キューバート他 (イラスト)
ダーク・ウェブ あらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
ピーター・パーカーのクローンであるベン・ライリーと、ジーン・グレイのクローンであるマデリーン・プライアー。
不当な扱いに苦しみ続けてきた彼らは、世界に復讐するため、辺獄(ルビ:リンボ)の悪鬼たちと共にクリスマスで賑わうニューヨークへ進撃を開始した!
大規模な無差別攻撃から市民を守るため、ヒーローたちが集結するが、さらなる敵として、なんとヴェノムまでもが参戦し……?
はたして、この戦いの果てにあるものとは――スパイダーマン、X-MENを中心に展開するクロスオーバー大作がついに邦訳!
■感想
スパイダーマン:ホブゴブリンにて不穏な動きを見せていたベン(ピーターのクローン)が
リンボの女王マデリーン(ジーンのクローン)と手を組み、ニューヨークを大混乱に陥れる。
お互いにクローンである二人の目的は、オリジナルから記憶を奪うこと。
と、シリアスな設定ですが、ニューヨークを襲う怪異は、無機物に意思が宿り人間を襲うというもので、どこかハロウィンやB級映画のノリを彷彿とさせます。
エディ親子やカマラちゃんも巻き込みつつ、マディとベンはそれぞれの目的のために奔走しますが、途中でベンがマディをも裏切ってしまう。
そこが分かれ道、というわけでもないのでしょうが、マディは望む記憶を手に入れ(奪ったのではなく話し合いで共有)、ベンは戦いに負けて精神の檻に収監されるという差がつきました。
そもそもベンの記憶はピーターが奪ったわけでなく、記憶操作によりそう思い込まされてるだけというのがなんとも不憫です。
記憶を欲しさに襲いかかられても相手のことを気遣うピーターは流石のスパイダーマンでした。