マーベルグラフィックノベルコレクション■感想
80号はデアデビル:サウンド&フューリー
マットがデアデビルである、と世間にバレてしまい(本人は否定しているが)、弁護士の仕事をしようにも、法廷に迷惑をかけて追い出されてしまう事態が発生。
苦肉の策で、自らの知識を依頼人に与え、自己弁護をさせるという方法での事業を行う。
その途中に、一件の依頼が舞い込んだ。
誰にも依頼を断られたというその青年は、マットと同じ盲目であるという。
マットは依頼を受けることを決めて彼の元に行き、そこでその事件の裏に黒幕の存在があることを知る。というあらすじ。
弁護士であるマットと、デアデビルであるマットの表裏の切り替えが非常に巧みです。
表のときはあくまでも知恵を使って世間に対抗し、裏のときは力業で解決する。
宗教と深くからむ物語が続くなか、ここで本質のコンセプトに立ち返ったという印象を受けました。
とはいえ、表と裏が完全に切り離されたものというわけでもなく、最後に敵に囲まれた際には口のうまさで切り抜けたところもお見事。
マットというキャラクターの新たな面が感じられる一冊です。