マーベルグラフィックノベルコレクション■感想
78号はサン・オブ・M
X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・Mの後のピエトロの話。
ピエトロ自身も意図せずミュータント能力を失ってしまい、普通の人間として生きることに絶望していたところに、元妻であるクリスタルと再会して、インヒューマンズのテリジェンミストで能力を取り戻そうとする話。
ピエトロの能力への執着や父への恨みが非常に色濃く見てとれます。
娘を利用したり、保護してくれたインヒューマン達を欺いたりしながら
テリジェンミストを盗み出す。
決して褒められた行いはしていませんが、その執念だけはありありと伝わりました。
最終的に、ミストの力で、他人のミュータント能力も復活させられるようにはなりましたが
様々な争いや混乱の火種を撒いて、一人どこかへ消えていく。
これはピエトロという男の人間性の端っこを垣間見れる一冊です。