クリストファー・キャントウェル他 (著), デール・イーグルシャム他 (イラスト)
ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・キャプテン・アメリカあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースが正体不明の敵に襲撃され、正義の象徴である盾が盗まれた――
スティーブとその相棒であるファルコンことサム・ウィルソンは犯人を追っている途中で、キャプテン・アメリカを名乗る謎の少年と遭遇する。
彼によると、なんと全米各地には他にも多様なキャプテンたちが存在しているというのだ。
はたして、彼らは一体何者なのか?
そして、盾を奪った敵の目的とは⁉ アメリカを横断する壮大な追走劇が幕を開ける……!!
■感想
定期的に問われる「キャプテンアメリカとは?」の新しい形です。
今回はキャップの象徴(だと思っていた)楯が盗まれ、それを取り戻しに行く途中で
行く先々で「スティーブではないキャプテンアメリカ」に出合います。
彼らはキャプテンアメリカに似た格好をし、自分の地元や民族、身近な知人などのために、自分が守れる範囲で人々を守り戦っています。
物語の本筋として楯を取り返すスティーブの旅がありますが、寄り道としてオムニバス的に彼らのエピソードが読めるのが面白かったです。
また、スティーブと一緒に旅をするのも、サムやバッキー、USエージェントという、かつてキャプテンアメリカを名乗った人たち。
彼らもまた、キャプテンアメリカの一人です。
スティーブロジャースじゃない人もみんな、キャプテンアメリカになれる。キャプテンをキャプテンとするのはその心。
皆が同じ理想のもとに団結すれば、理想は実現する。
アメリカだけでなく、全世界で皆が仲良く力を合わせることができる社会になれば良い、と思える希望にあふれる物語でした。