マーベルグラフィックノベルコレクション■感想
68号はアベンジャーズ:ディフェンダーズ・ウォー
今も続く、複数タイトルにまたがる大型クロスオーバーのはじまりってもしかしてこの作品でしょうか?
ドクター・ストレンジ率いるディフェンダーズとアベンジャーズが、ドルマムゥとロキの陰謀によって仲違いさせられ、誤解のままに戦い合う。
物語の進行上、途中まではディフェンダーズが勝たなければならないのですが、アベンジャーズ側の敗北が「弱いから負けた」になっていないところが良かったです。
人を救うためであったり、平和的話し合いのためであったりと、きちんとキャラクターらしさを出しつつも、「誰は誰よりも弱い」という図式になっていないところに配慮を感じます。
最終的には誤解がとけて協力して世界を救うというのも今に続く物語ラインになっていて、新しい王道が生み出された瞬間なのだと感じました。