デイビッド・ミシェリーニ他 (著), トッド・マクファーレン他 (イラスト)
ベスト・オブ・ヴェノムあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
元はスパイダーマンのブラックコスチュームであったエイリアン共生体シンビオートと記者のエディ・ブロックはともにスパイダーマンを憎むものとして結びついて誕生した……そう俺たちはヴェノム!
今やダークヒーローの代名詞として世界に名を轟かすヴェノム。
この恐ろし気な風貌のモンスターはいかにしてマーベルを代表する人気キャラクターに成長を遂げたのか、節目となるエピソードを中心に紹介する。
■感想
ヴィランとして登場したヴェノムが、徐々にダークヒーローへと変貌してゆく過程の節目の話を集めた一冊です。
たしかに、このまとめ方は分かりやすいです。
スパイダーマン VS. ベノムは一度翻訳が出ているので初出ではありませんが、
Marvel X10以来の翻訳なので数十年ぶり。
Marvel X10は今では手に入りにくい雑誌なので、再び翻訳で収録されて嬉しい人も多いかもしれません。
当時ヴィランだった彼が
ヴェノム:リーサル・プロテクターでヒーローになる直前までの合間の話になっているのですが、翻訳だけ追っていると分からなかった移り変わりが、今回の翻訳でまとめられたことによってとても補完しやすくなりました。
この手の総集編にありがちな、一連のつながりから切り取ってきた作品達なのでストーリー自体は飛び飛びのため、あくまでヴェノムの軌跡を追いたいファン向けのものにはなるのですが
ファンとしてはおさえておいて損をしない一冊だと思います。