リア・ウィリアムズ (著), ルーカス・ヴェルネック (イラスト), デイビッド・メッシーナ (イラスト)
X-MEN:ザ・トライアル・オブ・マグニートーあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
ミュータント史上最大の祭典であるへルファイア・ガラの翌朝、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフが死体となって発見される……。
事件の全貌を解き明かすべく、ミュータントによる捜査チームが動き出し、状況証拠からマグニートーにワンダ殺害の嫌疑がかけられた!
仲間を失った喪失感で悲嘆に暮れる者や義憤に燃える者、そして真相を追う者、様々な想いが交錯する中、裁きのふるいにかけられたマグニートー。
はたして、不可解な殺人事件の真相は……?
■感想
ワンダが殺害され、その犯人と動機を捜査する話です。
前巻(
X-MEN:ヘルファイア・ガラ)の最後で親子の絆をたしかめあっていたところだったので、マグナスが犯人として疑われているのを見るのが辛かったです。
結論から言ってしまうと、これまでに起こした物事にたいするワンダの自作自演だったわけなのですが、なぜタイトルが「マグニートーの試練」なのか?
最後の涙はもしかしてですが、トード(おそらく、マグナスとワンダのために犠牲になってくれた)のためでしょうか。
マグナスは仲間への情が非常に厚い、愛情深い人なので、トードへの罪の意識が今後ものしかかる。
しかし、娘と、多くのミュータントを救う方を選んだ。
トードといっしょに罪を背負う、それこそが試練である、ということかもしれません。
「私は選んだのだ。己の道を」
真相を知ってからあらためて読み返すと、最初のこの言葉が深いです。
すごく切ない物語でした。