マーベルグラフィックノベルコレクション■感想
11号はファンタスティック・フォー:アンシンカブル
ありがとうございます。ありがとうございます。
MCUでの映画化が決まっているので、その際にもう少し出るとは思うのですが、現状、日本であまり刊行されていないファンタスティック・フォーの翻訳本というだけで貴重です。
そして一話目からドゥーム様。最高です。ありがとうございます。
ドゥーム様の生い立ちだけでなく、彼の信条や性格がわかるような描写が丁寧に描かれています。
他作品のドゥーム様に比べると少々過激なようにも思いますが、そこは「アンシンカブル」。想像もつかない、という意味のタイトルを考えればさもありなんです。
ドゥーム様は常にリードにたいして勝ちたい、という執着を抱いておられますが、今回は彼の家族を盾にとり、リードに敗北の宣言を迫ります。
リードに「自らの負けを認めよ、自尊心を捨て、己の愚かさを思い知れ」と。
そして家族のために自らの弱さを認めるリード。
に、敗北するドゥーム様。
ドゥーム様も今回、科学でリードに勝てないということを認めて魔術方面から攻めます。
ドゥーム様もリードも己の弱さを認めたというところは同じです。勝敗を分けたのは一体何だったのでしょうか。
ひとまず勝利を手にしたファンタスティック・フォーでしたが、ドゥーム様が残した爪痕は深く。
リード、それと息子のフランクリンはこころに大きな傷としこりが残りました。
脅威は去ったように見えますが、どこか完全なハッピーエンドには思えません。
その続きが描かれるのが、次巻、
ファンタスティック・フォー:オーソリティティブ・アクション(48号)となります。