ジョナサン・ヒックマン (著), ペペ・ララス (イラスト)
ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・Xあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
前の人生を記憶したまま、同じ人生をやり直すことのできる少女、モイラ。 彼女が自分の能力、そして自分がミュータントであることを知った時、世界は大きく変化し始める……。 何度やり直そうと、人類によって滅ぼされてしまうミュータントの生存の道を探るべく、モイラの終わりなき旅路が始まる。 100年、1000年後の未来で機械や新人類との戦いを乗り越えた先に見つかる、生存のための真実とは? X-MENをはじめとしたミュータントたちの運命を、過去と現在と未来、いくつもの時間軸から語り継ぐ、マーベル史上最大規模のSF作品が日本上陸!
■感想
はちゃめちゃに面白かった……でも言葉では説明できない。だからぜひ実際に読んでいただきたい。
Xメンシリーズの、ミュータントという人種の、集大成のような作品でした。
これまでのXメンの出来事をきれいに拾って今へとつなげてあるのですが、ただの回想禄ではなく骨太なシナリオに組み込んである手腕は見事としか言いようがない。
これまでのXメン作品や流れを知っている人、Xメンシリーズが好きな人には絶対に読んでほしい。この感動を味わってほしいです。
ジャンルとしてはループものSF。
ですがループごとに「無かったこと」にするのではなく、あの出来事も、この出来事も、全て「あったこと」にしたうえで新しく作られている。
実際には、ループごとに起こった出来事は違うのですが、覚えている人がいるので歴史に刻まれているというか……すべてちゃんとあったことだけど別時間軸というか。
Xメンってこういう話多い気がします。
X-MEN:デイズ・オブ・フューチャーパストやアベンジャーズ
エイジ・オブ・ウルトロン Vol.1、Vol.2とか好きな人は満足できるボリュームで楽しめると思うのでおすすめです。
装丁も、ソフトケース入りでなんだか豪華だし解説だけでも1冊の本みたいになっていてそこも良かったです。記念品みたい。
名作でした。