ファビアン・ニシーザ (著), パトリック・ジルシャー (イラスト)
ケーブル&デッドプール:銀の衝撃あらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
ケーブルが目指す究極の世界平和とは?
腐った縁の迷コンビ、シリーズ第2弾!
苦難の末に人工島プロビデンスを本拠としたケーブルは、長年の夢の実現に向けて動き出す。
だが、既存の世界秩序を揺るがしかねないケーブルの行為を世界の施政者が黙って見逃すはずがなかった。
かくて、かつて共に戦場に立った戦友達が次々とケーブルの前に立ちはだかる!
……えっと、デッドプールは?
大好評の腐った縁コンビ、ケーブル&デッドプール、待望のシリーズ第2弾登場!
前巻のラストで自分の要塞をつくりだしたケーブル。
それから彼はそこを拠点として、世界中に慈善事業とも言える行為を行う。
テロ行為の阻止、病人から痛みを取り除く、サハラ砂漠に水をいれる、ピサの斜塔をまっすぐにする……(これは評判が悪かったらしい)。
そんな彼を救世主として崇める人たちがいる一方、まるで神のようなその所業を許すまじとする人たちもいる。
そんな人に依頼されて、スーパーヒーロー達がケーブルを倒しにやってきた。
ウルヴィやサイク、ジーンにカート、ドミノやビースト、その他もろもろ。ケーブルに縁の深い人達が次々にケーブルを止めようと襲いかかる。
しかしもはや神と同等のような力をもつケーブルに誰も太刀打ちできない。
そこにやってきたのはシルバーサーファー。
(宇宙レベルの強キャラ)なんと
そのシルバーサーファーとも張り合ってしまうケーブル。(強い)
ケーブルは一体なぜそんな神のようなことをしようとしていたのか。
実はケーブルの能力は徐々に力を増していて、そのうち暴走してしまうらしい。だからその前に人類に世界平和を問いたかった。自分のやり方だけが全てではないが、きっかけになりたかった。
そして、シルバーサーファーとの戦いのあと、隠れ家にて、能力の限界を迎えたケーブルはデッドプールに頼んで脳の一部(能力を司る場所)を切除する機械を使ってもらい、長い眠りにつく。
こうして大きな騒動が収まったあと、デッドプールは世界中の人に「救世主を殺した」と後ろ指をさされながらも、とあるものを求めて世界を旅する。そのとあるものとは、ケーブルを復活させるためのアイテムだった。
刺客に狙われながらもなんとかケーブルを復活させたデッドプール。一件落着。
***
■感想ケーブル、デップーのこと好きすぎ……!! デップーもケーブルのこと好きすぎ……!脳のアレとか、他に頼めそうな人いなかったんかい……。デップーは割と「おかしなやつ」扱いされているのに、あえてそのデップーに頼むところがなんか……おめぇ、めちゃくちゃ信用しとるやんけ感……。
デップーもデップーで、
政府から「ケーブルを倒しにいけ」の電話に即答で「やだ」だし、倒しにいくX-メンのチームにまぎれて一緒に潜入して、ここぞというときにX-メンを裏切り背後から撃つし、脳のアレしたあとも汚名をかぶせられながらもケーブル復活のために走り回っちゃうし……。
この人達何なの!!!! お互い好きすぎでしょ……!! ベタベタしているわけじゃないけどすごい信頼しあってる感じほんま……良いコンビ……。オッサンの友情(?)見たい人は一巻とセットでぜひ見て……!
そういえばこの巻で「過去に戻っても、未来は変えられない」の話が。
正確には、「この過去から続く未来は変えられるけど、ケーブルが来た世界は変わらない」みたいな。
マーベル世界では同一時間軸での過去移動は不可能らしい。(
X-MEN:メサイア・コンプレックス Vol.2の解説にも説明あり)
となると、映画デップー2でケーブルの持っていたぬいぐるみが綺麗になったのってどういうことなんだろ。
あそこで分岐した先の未来ではもう娘達が殺されないから、ぬいぐるみが綺麗になった? 結局のところ、ケーブルが愛した妻と娘は死んだままだと思うのですがなんかよくわからねえや。
■個人的見どころXメンを裏切ったデップーが、ケーブルに「お前、俺のこと信じてるだろ?」って図星あてられて「黙れ!」てちょっとツンデレみを出すけど、「じゃあなぜXメンを裏切った?」と尋ねられて返す言葉を失うのかわいみ。
前のコマとその前のコマで吹き出しがポンポンとテンポよく重なっており、最後のコマは吹き出しがないところの沈黙の描写が秀逸かなと。
(画像は引用です。引用元:ファビアン・ニシーザ (著), パトリック・ジルシャー (イラスト)
ケーブル&デッドプール:銀の衝撃より)