エド・ブルベイカー (著), スティーブ・エプティング (イラスト)
デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリームあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
超人登録法の是非を巡る対立は、ついにヒーロー同士の内戦=シビル・ウォーへと発展した。
登録法反対派を率いるキャプテン・アメリカは、アイアンマンら、圧倒的な戦力を誇る支持派に対し、ゲリラ戦を仕掛けるも、人々の命を守るという己の使命を見失っていた事を悟り、自らマスクを脱いで投降した。
ここにシビル・ウォーは集結し、全超人は政府の管理下に置かれる事となったのである。
キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースの初公判が迫る中、行動を開始する地下に潜った反対派達。
だが、これを好機と見たのは、彼らだけではなかった……。
自由のシンボルたるキャプテン・アメリカの死を描き、全米に衝撃を与えた話題作。
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■感想一話目から鳥肌立つ面白さ。第一話でいきなりキャップが銃で撃たれて殺されるのですが、さらに一話で犯人まで分かってしまいます。
最初から犯人が分かっているのにめちゃくちゃ面白いのってすごい……。キャップが死んだ記者会見で涙を流すトニーを見て「あいつを殺す」って言うバッキーがしんどい。
トニーの涙は間違いなく本物なのに(関連:
アイアンマン:シビル・ウォー)理解してもらえない…。トニーもバッキーもお互いにキャップを好きな気持ちは嘘じゃないのにな…。
キャップの死に激怒して単独で行動を起こしているバッキー。キャップ暗殺の一端を担っていたクロスボーンズと対峙したときのセリフがキツイ。
「貴様…俺の親友を撃ったな。俺のただ一人の親友を…」キャップはアベンジャーズ加入以降、表舞台で新たな相棒を得ましたが、バッキーはずっと洗脳されていたりなどして裏舞台で過ごしてきました。
キャップには新しい親友ができていたけど、バッキーにはキャップしかいなかったんだよなあ。
キャップは過去の記憶があり、それゆえに、当時の自分を知る人がほとんどいない寂しさを味わっていたから、新しく親友ができても、バッキーに対する気持ちと同じ感情を抱ける親友はいなかったけど……。
キャップの遺言がとてもしんどい。
遺言を託す相手が新しい親友のトニーであり、その内容がかつての親友バッキーを案じたもので……バッキーをトニーに託す内容なのが泣ける。
それと、操られていたとはいえ引き金をひいてしまったシャロンの苦悩もつらい。
キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャーで、バッキーが洗脳されて人を殺していたことを責め立てていたシャロンだから、同じことが自分の身におこり、しかも恋人であるキャップを手にかけてしまったという事実に悩む様子が悲劇的。
単独行動で暴走するバッキーに、何やら企んでいるスカルに、妊娠しているエージェント13(洗脳されている)に、と、どこもかしこも目が離せないまま、あっという間の一冊でした。
後編(
デス・オブ・キャプテン・アメリカ:バーデン・オブ・ドリーム)へ続く。
■個人的見どころトニーのオフィスに飾られている漢字の書。
家族と尊敬……敬の字が難しかったのかなぁ?笑
トニーが書いたんだろうか。
(画像は引用です。引用元:エド・ブルベイカー (著), スティーブ・エプティング (イラスト)
デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリームより)