マーク・ミラー (著), スティーブ・マクニーブン (イラスト)
シビル・ウォーあらすじ引用(引用元:上記リンクページより)
世界を激震が襲った。一つの悲劇をきっかけに合衆国政府は超人登録法を可決。全てのスーパーヒーローに対し正 体を明かすよう迫った。
登録法への対処を巡って二つに割れたヒーロー達はついに苦渋の決断を下す。それは正義を志す者達が二手に分 かれて相争うシビル・ウォー(内戦)への茨の道だった……。
マーベルユニバースを、コミックスシーンを揺るがした問題作にして、マーベルコミックス最大のクロスオーバー大作!
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■感想何も言うこたぁねぇ。面白いの一言で全部伝わる。シビル・ウォーに関してはもうマーベル好きであればあるほど絶対おもしろいので読んでくださいオススメですって言いたいけどそもそも好きな人は僕が何か言わなくても読んでるだろうからもうほんと何も言うことが無い。
なんならもうこれ読むために他のシリーズを読むまである。というくらいとにかくいろんなヒーローが総出演でタイインも多くて今後の世界観にも影響をあたえてという重要なやつ!
ヒーローは政府の元で規律を守り人々を守るべきか、自らの意思によって善悪を判断し人々を守るべきか。
どっちにしろ人を守りたい、という気持ち・結論は同じなのに、その手段の違いから衝突してしまうのがやるせない!結構規律的に見られがちなキャップが逃亡する側で、自由奔放に見られがちなトニーが政府側というのは、あまり詳しくない方には意外に思われるかもしれません。
(知れば知るほどキャップって意外とやんちゃ坊主で頑固者、トニーのほうは繊細でストレス貯めるマンなんですけど)
そんなトニーとキャップをそれぞれリーダーとして賛成派と反対派、それぞれの視点から個々の考えを描き出す超大作クロスオーバー、シビルウォー。
これを読まないことにはマーベルは語れない……! くらい言っても過言じゃない!
ピーターが正体を明かしたあとのジェイムソンの反応が好き笑
そりゃぶっ倒れるわw
これまでのシリーズや出来事をを知ってれば知ってるほどニヤリできます。
キャップ、トニー、スパイディが特に目立っていますが、この三人はみんな好きなので誰の立場をかんがえてもしんどい…。
特にデアデビル(コスチュームの中身はアイアンフィスト)がトニーにコインを渡して「これで31枚目だ。ユダ」と彼を裏切り者扱いするところが…。世論はトニーを支持していますが、ヒーロー達はキャップを支持する人が多く。トニーが一般人の視点に立てていると思うべきなのか。
ところでヴィラン達と一時的に手を組むのはまだ理解できるけど、
ソーのクローンをつくって、さらに脳手術で人を殺めないように制御システムを搭載するとか、倫理的にどうなの…。そこもっと糾弾されるものなのでは?(個人的にはマッドサイエンスな感じがして好きですけど)
あとストレンジが完全にひとり異次元で笑ってしまうwww
この人は本当に人間を超越してますね!
みんなが戦っているあいだ、ひとり山ごもりで断食してウォッチャーと一緒に状況を見守っている……強キャラすぎる……。
ウォッチャー「君の魔力をもってすれば、手の一振りか一瞬の囁きで紛争を終結できたろうに…どうしてそうしなかったのか、理解に苦しむね」ストレンジ「なぜ私が闘争から身を引いているのか…その理由だな。あの論争に正誤はつけられないからだよ。純粋な視点の相違に善悪などあるものか。それに、この改革は、私が口出しするべき問題ではない」か、かっこいい~~~!!!!!!!!! 一人、視点が、神!
結末については、ヒーロー同士で戦うことの無意味さに気づいたキャップが「スティーブ・ロジャースとして投降する」で一段落なわけですが……それここまで全面戦争する前にわかるよね!? 遅くない!? とツッコミをいれたくなりますが、とても面白い一冊です。