マーベルグラフィックノベルコレクション■感想
24号パニッシャー:ウェルカムバック、フランク Part 1
51号パニッシャー:ウェルカムバック、フランク Part 2
パニッシャーといえば、犯罪者を絶対に許さない。法ではなく自分で裁く。
という強い行動原理の元に動く男。
そしてそれをダーティに、派手なアクションで描くシリーズ。
今回もその精神はブレず、いつものパニッシャーです。
パニッシャーをご存知の方にとっては「そうそう、これこれ。いつもの味」という感じ。
ご存知ない方には「なるほどこれがパニッシャー」とわかりやすいものになっていると思います。
期待した通りのものがきちんと出てくる安心感はパニッシャーのシリーズならではかもしれません。
結局のところやっていることは毎回同じにはなるのですが、その味付けが少しずつ違う。
今回もフランクは犯罪者を追いかけ、彼らを無きものにして少しずつ敵の数を減らしていっているのですが、その合間に何やら気になるサブキャラクター達がちらほらと登場します。
憎むべき犯罪者以外に、善良なアパートの住民。
それと、パニッシャーに憧れ犯罪者を自らの手で罰する人達。
特に気になったのは、とある神父。
Part1の時点では直接フランクとの接点は描かれず。
懺悔しにやってきた犯罪者を殺してしまい悔いていたところ、パニッシャーの存在を知り、「犯罪者を裁くのは自分だけではない」という事実に傾倒してゆく。
(元)神父で殺人犯といえば
デッドプール:エンド・オブ・エラーに登場したマサクレにもやや近いものを感じます。
フランクが彼らにどのような感情を抱き、接するのか。
サブキャラクターとの関わり方に、フランクの美学が見えました。